第50回 作業療法士国家試験 午前 第48問
作業療法治療学第50回午前
回避性パーソナリティ障害患者の作業療法導入期の対応について適切なのはどれか。
1. 共同作業を促す。
2. 衝動発散を促す。
3. 種目選択は患者に任せる。
4. 作業の誤りを修正させる。
5. 枠組みの明確な作業を提供する。
- 1. 共同作業を促す。
- 2. 衝動発散を促す。
- 3. 種目選択は患者に任せる。
- 4. 作業の誤りを修正させる。
- 5. 枠組みの明確な作業を提供する。 ✓
正答:5番
解説
# 第50回 第A048問 解説
■ 正答:5番 — 枠組みの明確な作業を提供する
回避性パーソナリティ障害患者は対人的拒絶への恐れ・批判への過度な敏感さ・社会的孤立傾向が特徴。OT導入期には**明確なルール・手順・期待が提示された構造化された作業**を提供することで、安心感・安全な参加環境を確保することが最優先。
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【各選択肢の解説】
1. 共同作業を促す。
❌ 誤り。回避性PDでは対人的拒絶・批判への恐れから対人場面を回避する。導入初期から共同作業を促すことは強い不安を引き起こす。個別作業から段階的に対人場面を増やすアプローチが適切。
2. 衝動発散を促す。
❌ 誤り。衝動発散は境界性PDや反社会性PDへの対応。回避性PDの主症状は衝動ではなく回避・不安。
3. 種目選択は患者に任せる。
❌ 誤り。回避性PDでは失敗・批判の恐れから自己選択・決断が難しく、選択を全面的に任せることは不安を高める。OTがある程度候補を提示・サポートすることが適切。
4. 作業の誤りを修正させる。
❌ 誤り。誤りの指摘・修正要求は批判への恐れを強め、参加拒否・回避を招く。導入期はほめること・成功体験の保証を優先する。
5. 枠組みの明確な作業を提供する。
✅ 正しい。回避性PDは「何をどうすればよいか」が不明確な状況で不安が高まる。手順・時間・期待が明確な(構造化された)作業を提供することで、失敗への不安が減少し安心して参加できる環境を整備できる。
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【試験対策ポイント】
回避性PDの特徴:**拒絶・批判への恐れ・社会的抑制・自己評価の低さ**。BPDが「枠組みを設けてコントロールする」のに対し、回避性PDでは「枠組みが安心感を生む」という点は共通するが、目的が異なる。回避性PD=「枠組みにより安心感・見通しの確保」、BPD=「枠組みにより行動のコントロール」。
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