OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第50回 作業療法士国家試験 午前 第87問

臨床医学第50回午前

第50回 作業療法士国家試験 午前 第87問(臨床医学)の正答は 5 です。痙縮(spasticity)は上位運動ニューロン(UMN)障害による速度依存性の筋緊張亢進。

問題
痙縮を生じにくい疾患はどれか。
  1. 1. 脳梗塞
  2. 2. 外傷性脳損傷
  3. 3. 中心性頸髄損傷
  4. 4. 胸椎黄色靱帯骨化症
  5. 5. 腰椎椎間板ヘルニア

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 腰椎椎間板ヘルニア

痙縮(spasticity)は上位運動ニューロン(UMN)障害による速度依存性の筋緊張亢進。腰椎椎間板ヘルニアは下位運動ニューロン(LMN)障害(神経根への圧迫)であり、痙縮は生じない(弛緩性麻痺・筋力低下・腱反射低下が見られる)。


【各選択肢の解説】

1. 脳梗塞
❌ 誤りではない。脳梗塞は大脳皮質・内包等の上位運動ニューロン障害であり、痙縮が生じる。
2. 外傷性脳損傷
❌ 誤りではない。外傷性脳損傷も大脳・脳幹へのUMN障害を含むため痙縮が生じる。
3. 中心性頸髄損傷
❌ 誤りではない。頸髄損傷は脊髄(上位運動ニューロン:脊髄内の錐体路)の障害であり、痙縮が生じる。
4. 胸椎黄色靱帯骨化症
❌ 誤りではない。胸椎黄色靱帯骨化症は脊髄(UMN)圧迫を引き起こし痙縮が生じる。
5. 腰椎椎間板ヘルニア
✅ 正しい(痙縮を生じにくい)。腰椎椎間板ヘルニアは腰神経根(LMN)への圧迫であり、痙縮は生じない。筋力低下・感覚障害・腱反射低下・放散痛が特徴。

【試験対策ポイント】

痙縮の有無で見る上位・下位運動ニューロン障害:

障害痙縮腱反射筋緊張
UMN(脳・脊髄)あり亢進亢進
LMN(神経根・末梢神経)なし(弛緩性)低下/消失低下

「腰椎椎間板ヘルニア=LMN障害=痙縮なし」は神経学の基本。


✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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