第50回 作業療法士国家試験 午前 第89問
臨床医学第50回午前
変形性関節症について正しいのはどれか。
1. 若年者に好発する。
2. 滑膜炎から軟骨の変性に至る。
3. 股関節では二次性股関節症が多い。
4. 膝関節では女性に比べ男性の有病率が高い。
5. 発症要因として遺伝的素因は認められない。
- 1. 若年者に好発する。
- 2. 滑膜炎から軟骨の変性に至る。
- 3. 股関節では二次性股関節症が多い。 ✓
- 4. 膝関節では女性に比べ男性の有病率が高い。
- 5. 発症要因として遺伝的素因は認められない。
正答:3番
解説
# 第50回 第A089問 解説
■ 正答:3番 — 股関節では二次性股関節症が多い
日本の股関節変形性関節症の特徴として、**先天性股関節脱臼・寛骨臼形成不全(臼蓋形成不全)を原因とする二次性股関節症が多く**、欧米の一次性(特発性)優位とは異なる疫学的特徴がある。
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【各選択肢の解説】
1. 若年者に好発する。
❌ 誤り。変形性関節症は加齢に伴う疾患であり**中高年以降に好発**する。若年者での発症は少ない(二次性の場合を除く)。
2. 滑膜炎から軟骨の変性に至る。
❌ 誤り。変形性関節症の主な病態は**関節軟骨の変性・摩耗から始まる**(軟骨の一次的変性)。滑膜炎は二次的に生じる。滑膜炎が主病態の疾患は関節リウマチ。
3. 股関節では二次性股関節症が多い。
✅ 正しい。日本では**臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)・先天性股関節脱臼**を背景とした二次性股関節症が全体の80〜90%を占める。欧米では一次性(特発性)が多い点で対比される。
4. 膝関節では女性に比べ男性の有病率が高い。
❌ 誤り。変形性膝関節症は**女性に多く(男性の約2倍)**、特に閉経後の女性に好発する。
5. 発症要因として遺伝的素因は認められない。
❌ 誤り。変形性関節症に**遺伝的素因は認められる**(家族集積性・双子研究でのヒトの遺伝率40〜65%程度)。
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【試験対策ポイント】
変形性股関節症の特徴(日本):
- **二次性(臼蓋形成不全・先天性股関節脱臼由来)が多い**
- 中高年女性に多い
- 軟骨変性→骨棘形成→関節裂隙狭小化の順
- 疼痛・可動域制限・鼡径部痛が主症状
「日本の股関節OAは二次性が多い(欧米と逆)」は日本のOT国試頻出知識。
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