第50回 作業療法士国家試験 午前 第91問
臨床医学第50回午前
急性心筋梗塞の発症後の血液検査所見でないのはどれか。
1. 白血球数増加
2. トロポニンⅠ上昇
3. クレアチニン上昇
4. 乳酸脱水素酵素(LD)上昇
5. クレアチンキナーゼ(CK)上昇
- 1. 白血球数増加
- 2. トロポニンⅠ上昇
- 3. クレアチニン上昇 ✓
- 4. 乳酸脱水素酵素(LD)上昇
- 5. クレアチンキナーゼ(CK)上昇
正答:3番
解説
# 第50回 第A091問 解説
■ 正答:3番 — クレアチニン上昇
急性心筋梗塞(AMI)の発症後に上昇する血液検査所見にクレアチニン(Cr)は含まれない。クレアチニンは**腎機能の指標**であり、AMIの診断・経過に特異的な上昇を示す項目ではない。
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【各選択肢の解説】
1. 白血球数増加
❌ 誤りではない。AMI発症後は炎症反応として白血球数が増加する(好中球増多)。
2. トロポニンⅠ上昇
❌ 誤りではない。トロポニンⅠは心筋特異的マーカーで、AMI発症後**3〜6時間で上昇**し始める。現在最も感度・特異度が高い心筋障害マーカー。
3. クレアチニン上昇
✅ (「でないのはどれか」の正答)クレアチニン(Cr)は腎糸球体ろ過率の指標。AMIの心筋壊死マーカーではなく、AMI発症の直接的な血液検査所見ではない(腎機能障害を合併した場合は上昇しうるが、AMIの特異的所見ではない)。
4. 乳酸脱水素酵素(LD)上昇
❌ 誤りではない。LDは心筋・肝臓・赤血球等に広く存在し、AMI発症後に上昇する。特異性は低いが発症後24〜72時間で最高値に達する。
5. クレアチンキナーゼ(CK)上昇
❌ 誤りではない。CK(特にCK-MB:心筋型)はAMI発症後**4〜6時間で上昇**し、心筋特異的診断マーカーとして重要。
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【試験対策ポイント】
AMIの心筋マーカーの時間経過:
- **トロポニン(TnI・TnT)**:3〜6時間で上昇・最も特異度高い・1〜2週間持続
- **CK-MB**:4〜6時間で上昇・48〜72時間で正常化
- LDH(LD):12〜24時間で上昇・3〜7日持続(慢性期評価に有用)
- ミオグロビン:最も早期(1〜2時間)だが心筋特異性低い
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