第50回 作業療法士国家試験 午前 第94問
臨床医学第50回午前
大腸癌について誤っているのはどれか。
1. 食生活が発症に影響する。
2. 組織型は腺癌が最も多い。
3. 転移は肺転移が最も多い。
4. 我が国では胆管癌より有病率が高い。
5. 便潜血陽性が診断上重要な所見である。
- 1. 食生活が発症に影響する。
- 2. 組織型は腺癌が最も多い。
- 3. 転移は肺転移が最も多い。 ✓
- 4. 我が国では胆管癌より有病率が高い。
- 5. 便潜血陽性が診断上重要な所見である。
正答:3番
解説
# 第50回 第A094問 解説
■ 正答:3番 — 転移は肺転移が最も多い
大腸癌の遠隔転移では**肝転移が最も多く**(門脈経由)、次いで肺転移・腹膜播種となる。「肺転移が最も多い」は誤り。
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【各選択肢の解説】
1. 食生活が発症に影響する。
❌ 誤りではない。高脂肪食・低繊維食・飲酒・肥満は大腸癌のリスク因子。
2. 組織型は腺癌が最も多い。
❌ 誤りではない。大腸癌の組織型の**90%以上が腺癌(腺管腺癌)**。
3. 転移は肺転移が最も多い。
✅ (「誤っているのはどれか」の正答)大腸癌の遠隔転移は**門脈循環経由の肝転移が最多**(約80%)。肺転移は2番目に多い。「肺転移が最も多い」は誤り。
4. 我が国では胆管癌より有病率が高い。
❌ 誤りではない。大腸癌は日本における主要な悪性腫瘍であり、有病率・罹患数ともに高く胆管癌より多い。
5. 便潜血陽性が診断上重要な所見である。
❌ 誤りではない。便潜血検査は大腸癌のスクリーニング検査として広く用いられる。
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【試験対策ポイント】
大腸癌の転移経路:
- **肝転移(最多):門脈経由**
- 肺転移(2番目):肝臓から全身循環へ
- 腹膜播種(局所進行例)
「大腸→門脈→肝臓→肺」という転移の流れを理解する。直腸癌(下部)では下腸間膜静脈ではなく下直腸静脈→下大静脈経由で肺への直接転移も起こる。
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