第50回 作業療法士国家試験 午前 第97問
臨床心理学第50回午前
第50回 作業療法士国家試験 午前 第97問(臨床心理学)の正答は 4 です。一点を見つめて動かない(昏迷)、他人に持ち上げられた腕をその姿勢のまま保つ(カタレプシー)は、緊張病症候群(カタトニア)の典型的な症状である。
問題
統合失調症で通院中の女性が壁を凝視したまま動かない。両上肢を挙上させるとそのままの姿勢をとり続けた。考えられるのはどれか。
- 1. アカシジア
- 2. 悪性症候群
- 3. 急性ジストニア
- 4. 緊張病症候群 ✓
- 5. 薬剤性パーキンソニズム
正答:4番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 34.8%参考値
23人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 緊張病症候群
一点を見つめて動かない(昏迷)、他人に持ち上げられた腕をその姿勢のまま保つ(カタレプシー)は、緊張病症候群(カタトニア)の典型的な症状である。
【各選択肢の解説】
1. アカシジア
❌ 誤り。抗精神病薬の副作用で、じっとしていられず足踏みや歩き回りを繰り返す。正しくは落ち着きのなさ(静座不能)が特徴で、動かない本例とは逆である。
❌ 誤り。抗精神病薬の副作用で、じっとしていられず足踏みや歩き回りを繰り返す。正しくは落ち着きのなさ(静座不能)が特徴で、動かない本例とは逆である。
2. 悪性症候群
❌ 誤り。抗精神病薬の副作用で起こる重篤な状態である。正しくは、高熱・強い筋強剛・発汗や頻脈などの自律神経症状・意識障害・CK上昇が特徴で、本例にはこれらの記載がない。
❌ 誤り。抗精神病薬の副作用で起こる重篤な状態である。正しくは、高熱・強い筋強剛・発汗や頻脈などの自律神経症状・意識障害・CK上昇が特徴で、本例にはこれらの記載がない。
3. 急性ジストニア
❌ 誤り。抗精神病薬の開始や増量の直後に起こる錐体外路症状である。正しくは、眼球上転・頸部のねじれ・舌の突出などの持続的な筋収縮が特徴で、とらされた姿勢を保つ症状ではない。
❌ 誤り。抗精神病薬の開始や増量の直後に起こる錐体外路症状である。正しくは、眼球上転・頸部のねじれ・舌の突出などの持続的な筋収縮が特徴で、とらされた姿勢を保つ症状ではない。
4. 緊張病症候群
✅ 正しい(=正答)。意志の発動が強く障害され、自分から動かず話さない一方で、外から与えられた姿勢には逆らわずにとり続ける。統合失調症の緊張型が代表的だが、気分障害や身体疾患でも起こる。
✅ 正しい(=正答)。意志の発動が強く障害され、自分から動かず話さない一方で、外から与えられた姿勢には逆らわずにとり続ける。統合失調症の緊張型が代表的だが、気分障害や身体疾患でも起こる。
5. 薬剤性パーキンソニズム
❌ 誤り。抗精神病薬のドパミン遮断による錐体外路症状である。正しくは、動作緩慢・筋強剛・振戦・小刻み歩行が特徴で、動作は遅くても受け身にとらされた姿勢を保ち続けるものではない。
❌ 誤り。抗精神病薬のドパミン遮断による錐体外路症状である。正しくは、動作緩慢・筋強剛・振戦・小刻み歩行が特徴で、動作は遅くても受け身にとらされた姿勢を保ち続けるものではない。
【試験対策ポイント】
| 状態 | 見分けるポイント |
|---|---|
| 緊張病症候群 | 昏迷・カタレプシー・拒絶症・反響言語 |
| アカシジア | じっとしていられない |
| 急性ジストニア | 眼球上転・頸のねじれ(薬の開始直後) |
| 薬剤性パーキンソニズム | 動作緩慢・筋強剛・振戦 |
| 悪性症候群 | 高熱・筋強剛・自律神経症状・CK上昇 |
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