第50回 作業療法士国家試験 午前 第98問
臨床心理学第50回午前
第50回 作業療法士国家試験 午前 第98問(臨床心理学)の正答は 2 です。双極性障害(躁うつ病)の治療の第一選択は気分安定薬(リチウム・バルプロ酸・ラモトリギン等)であり、これは双極性障害治療の最も基本的な知識。
問題
双極性障害について正しいのはどれか。
- 1. 発症率は女性が2倍多い。
- 2. 気分安定薬が用いられる。 ✓
- 3. Ⅱ型では重度の躁状態がみられる。
- 4. 単極性うつ病より遺伝的素因が少ない。
- 5. 同一個人では躁病相の回数はうつ病相の回数より多い。
正答:2番
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解説
■ 正答:2番 — 気分安定薬が用いられる
双極性障害(躁うつ病)の治療の第一選択は気分安定薬(リチウム・バルプロ酸・ラモトリギン等)であり、これは双極性障害治療の最も基本的な知識。
【各選択肢の解説】
1. 発症率は女性が2倍多い。
❌ 誤り。双極性障害の発症率は男女ほぼ同等(一部の研究では女性がやや多いとされるが2倍ではない)。うつ病は女性が約2倍多いが、双極性障害は男女差が小さい。
❌ 誤り。双極性障害の発症率は男女ほぼ同等(一部の研究では女性がやや多いとされるが2倍ではない)。うつ病は女性が約2倍多いが、双極性障害は男女差が小さい。
2. 気分安定薬が用いられる。
✅ 正しい。双極性障害の治療には気分安定薬(リチウム・バルプロ酸・ラモトリギン・カルバマゼピン)が第一選択薬として用いられる。抗うつ薬単独は躁転リスクがあるため注意が必要。
✅ 正しい。双極性障害の治療には気分安定薬(リチウム・バルプロ酸・ラモトリギン・カルバマゼピン)が第一選択薬として用いられる。抗うつ薬単独は躁転リスクがあるため注意が必要。
3. Ⅱ型では重度の躁状態がみられる。
❌ 誤り。双極性障害Ⅱ型は軽躁状態(hypomanis)+うつ病相が特徴。重度の躁状態(入院を要する)は双極Ⅰ型の特徴。
❌ 誤り。双極性障害Ⅱ型は軽躁状態(hypomanis)+うつ病相が特徴。重度の躁状態(入院を要する)は双極Ⅰ型の特徴。
4. 単極性うつ病より遺伝的素因が少ない。
❌ 誤り。双極性障害は単極性うつ病よりも遺伝的素因が強い(遺伝率約60〜80%、単極性は40〜50%程度)。
❌ 誤り。双極性障害は単極性うつ病よりも遺伝的素因が強い(遺伝率約60〜80%、単極性は40〜50%程度)。
5. 同一個人では躁病相の回数はうつ病相の回数より多い。
❌ 誤り。双極性障害ではうつ病相の方が躁病相より頻度・持続期間ともに多い。躁状態よりうつ状態で過ごす時間の方が長い。
❌ 誤り。双極性障害ではうつ病相の方が躁病相より頻度・持続期間ともに多い。躁状態よりうつ状態で過ごす時間の方が長い。
【試験対策ポイント】
双極性障害の治療:気分安定薬(リチウムが代表)。リチウムは有効血中濃度範囲が狭く(0.6〜1.2mEq/L)、中毒(1.5mEq/L以上)に注意が必要。Ⅰ型(完全躁状態)vsⅡ型(軽躁状態)の区別は頻出。
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