第50回 作業療法士国家試験 午前 第99問
臨床心理学第50回午前
強迫性障害について誤っているのはどれか。
1. 曝露反応妨害法が用いられる。
2. 強迫行為はさせられ体験による。
3. 対称性へのこだわりがみられる。
4. 不合理な観念が繰り返し浮かぶ。
5. 選択的セロトニン再取り込み阻害薬が用いられる。
- 1. 曝露反応妨害法が用いられる。
- 2. 強迫行為はさせられ体験による。 ✓
- 3. 対称性へのこだわりがみられる。
- 4. 不合理な観念が繰り返し浮かぶ。
- 5. 選択的セロトニン再取り込み阻害薬が用いられる。
正答:2番
解説
# 第50回 第A099問 解説
■ 正答:2番 — 強迫行為はさせられ体験による
強迫行為は患者自身の**意志から来る不合理な行動**(エゴジストニックな衝動)であり、外部からコントロールされる「させられ体験(作為体験)」とは根本的に異なる。させられ体験は統合失調症の陽性症状(他者に行動・思考を支配される感覚)。
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【各選択肢の解説】
1. 曝露反応妨害法が用いられる。
❌ 誤りではない。強迫症(OCD)の認知行動療法的第一選択は**曝露反応妨害法(ERP)**:恐怖刺激に曝露しながら強迫行為を行わないことで不安の消去を図る。
2. 強迫行為はさせられ体験による。
✅ (「誤っているのはどれか」の正答)強迫行為は患者自身の意志(「自分でやっている」という自覚)からのエゴジストニックな繰り返し行動。**させられ体験(作為体験)は統合失調症の症状**(外部に行動を支配される感覚)であり、強迫行為とは本質的に異なる。
3. 対称性へのこだわりがみられる。
❌ 誤りではない。強迫症の典型的な強迫観念・行為の一つとして「対称性へのこだわり(物を整列させずにいられない等)」がある。
4. 不合理な観念が繰り返し浮かぶ。
❌ 誤りではない。強迫観念(侵入的・反復的な不合理な思考)は強迫症の中核症状。患者は不合理さを自覚しながらも止められない(不合理さの自覚)。
5. 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が用いられる。
❌ 誤りではない。OCDの薬物療法第一選択はSSRI(フルボキサミン・パロキセチン等)。高用量が必要な場合が多い。
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【試験対策ポイント】
させられ体験(作為体験):**統合失調症の陽性症状**の一つ(「誰かに行動を支配されている・考えを入れられる」感覚)。強迫症の強迫行為は「自分でやっている(不合理だとわかっているが止められない)」という**自己の行為として認識**されている点が根本的な違い。
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