第50回 作業療法士国家試験 午後 第6問
臨床医学第50回午後
第50回 作業療法士国家試験 午後 第6問(臨床医学)の正答は 2 です。胸部エックス線写真では、両肺野が黒く(透過性亢進)、横隔膜が低く平坦になり、心陰影は細長い(滴状心)。
問題
74歳の女性。慢性閉塞性肺疾患。スパイログラムで1秒率は60%であった。胸部エックス線写真(別冊No.2)を別に示す。正しいのはどれか。
- 1. 肺透過性低下
- 2. 肺の過膨張 ✓
- 3. 胸水貯留
- 4. 肺水腫
- 5. 心拡大
正答:2番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 47.1%参考値
17人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 肺の過膨張
胸部エックス線写真では、両肺野が黒く(透過性亢進)、横隔膜が低く平坦になり、心陰影は細長い(滴状心)。いずれも肺に空気がたまって膨らんだ過膨張の所見で、慢性閉塞性肺疾患(COPD)に典型的である。
【各選択肢の解説】
1. 肺透過性低下
❌ 誤り。肺野は黒く写っており、透過性は低下していない。正しくは透過性亢進である。透過性低下(白く写る)は肺炎の浸潤影や肺水腫・胸水でみられる。
❌ 誤り。肺野は黒く写っており、透過性は低下していない。正しくは透過性亢進である。透過性低下(白く写る)は肺炎の浸潤影や肺水腫・胸水でみられる。
2. 肺の過膨張
✅ 正しい(=正答)。COPDでは気道の閉塞で呼気が出しきれず、肺に空気が残って膨らむ。そのため横隔膜が押し下げられて平坦になり、肺野の透過性が上がる。
✅ 正しい(=正答)。COPDでは気道の閉塞で呼気が出しきれず、肺に空気が残って膨らむ。そのため横隔膜が押し下げられて平坦になり、肺野の透過性が上がる。
3. 胸水貯留
❌ 誤り。肋骨横隔膜角は鋭く保たれ、下肺野に液体による白い陰影もない。正しくは、胸水は肋骨横隔膜角の鈍化や下肺野の均一な陰影として写る。
❌ 誤り。肋骨横隔膜角は鋭く保たれ、下肺野に液体による白い陰影もない。正しくは、胸水は肋骨横隔膜角の鈍化や下肺野の均一な陰影として写る。
4. 肺水腫
❌ 誤り。肺門から広がる白い陰影(バタフライ陰影)はない。正しくは、肺野は透過性が上がっていて、肺水腫とは逆の所見である。
❌ 誤り。肺門から広がる白い陰影(バタフライ陰影)はない。正しくは、肺野は透過性が上がっていて、肺水腫とは逆の所見である。
5. 心拡大
❌ 誤り。心陰影は細長く、拡大していない。正しくは、COPDでは横隔膜が下がって心臓が縦長になる滴状心がみられ、心胸郭比は小さくなりやすい。
❌ 誤り。心陰影は細長く、拡大していない。正しくは、COPDでは横隔膜が下がって心臓が縦長になる滴状心がみられ、心胸郭比は小さくなりやすい。
【試験対策ポイント】
COPDの胸部エックス線所見
- 肺野の透過性亢進
- 横隔膜の低位・平坦化
- 滴状心(心陰影の縦長化)
- 肋間腔の開大
- COPDの診断の目安は気管支拡張薬吸入後の1秒率70%未満(日本呼吸器学会 COPD診断と治療のためのガイドライン)。本症例の60%はこれを満たす。
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