第50回 作業療法士国家試験 午後 第6問
臨床医学第50回午後
第50回 作業療法士国家試験 午後 第6問(臨床医学)の正答は 2 です。胸部X線写真では、両肺野の透過性が亢進しており、横隔膜の低下・平坦化、肋間腔の拡大が認められる。
問題
74歳の女性。慢性閉塞性肺疾患。スパイログラムで1秒率は60%であった。胸部エックス線写真(別冊No.2)を別に示す。正しいのはどれか。
- 1. 肺透過性低下
- 2. 肺の過膨張 ✓
- 3. 胸水貯留
- 4. 肺水腫
- 5. 心拡大
正答:2番
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解説
■ 正答:2番 — 肺の過膨張
胸部X線写真では、両肺野の透過性が亢進しており、横隔膜の低下・平坦化、肋間腔の拡大が認められる。これはCOPDに典型的な肺の過膨張所見である。1秒率60%未満(今回は60%)はCOPDの診断基準に合致する。
【各選択肢の解説】
1. 肺透過性低下
❌ 誤り。X線では肺野が黒く(透過性亢進)見えており、透過性は低下していない。透過性低下は浸潤影(肺炎・肺水腫)で認められる。
❌ 誤り。X線では肺野が黒く(透過性亢進)見えており、透過性は低下していない。透過性低下は浸潤影(肺炎・肺水腫)で認められる。
2. 肺の過膨張
✅ 正しい。COPDでは気腫性変化により肺内に空気が貯留し、横隔膜平坦化・肋間腔拡大・透過性亢進が生じる。
✅ 正しい。COPDでは気腫性変化により肺内に空気が貯留し、横隔膜平坦化・肋間腔拡大・透過性亢進が生じる。
3. 胸水貯留
❌ 誤り。胸水は肋骨横隔膜角の鈍化や均一な白色陰影として現れるが、本画像では認められない。
❌ 誤り。胸水は肋骨横隔膜角の鈍化や均一な白色陰影として現れるが、本画像では認められない。
4. 肺水腫
❌ 誤り。肺水腫では両側性のびまん性浸潤影(バタフライ陰影)が特徴的だが、本画像には見られない。
❌ 誤り。肺水腫では両側性のびまん性浸潤影(バタフライ陰影)が特徴的だが、本画像には見られない。
5. 心拡大
❌ 誤り。CTR(心胸郭比)が50%未満であり、心拡大は認められない。COPDでは逆に縦長の滴状心となりやすい。
❌ 誤り。CTR(心胸郭比)が50%未満であり、心拡大は認められない。COPDでは逆に縦長の滴状心となりやすい。
【試験対策ポイント】
COPDの胸部X線3所見:①肺野透過性亢進、②横隔膜低位・平坦化、③肋間腔拡大(滴状心)。1秒率(FEV1/FVC)70%未満がCOPDの診断基準。「透過性亢進=黒い=空気が多い=過膨張」という視覚的理解が重要。
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