OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第50回 作業療法士国家試験 午後 第9問

作業療法治療学第50回午後

第50回 作業療法士国家試験 午後 第9問(作業療法治療学)の正答は 5 です。上腕長30%残存は上腕切断の短断端で、上腕義手を作る。

問題
32歳の女性。交通事故による左上腕切断(上腕長30%残存)。上腕能動義手の適合検査で、肘継手を屈曲させたときに手先具が口元に届かなかった。 この患者の肘継手として適切なのはどれか。
第50回午後第9問 図
  1. 1. 図1
  2. 2. 図2
  3. 3. 図3
  4. 4. 図4
  5. 5. 図5 ✓

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 図5

上腕長30%残存は上腕切断の短断端で、上腕義手を作る。上腕義手の肘継手は、上腕ソケットの下に取り付け、ケーブルで前腕部を引き上げて屈曲させる形のものを選ぶ。図5は上腕部の下端に肘継手があり、上腕部に沿ってきたケーブルが前腕部につながって前腕を屈曲させる形で、これに当たる。


【各選択肢の解説】

1. 図1
❌ 誤り。上腕部と前腕部を細い支柱でつなぐヒンジ型の継手である。正しくは、ヒンジ型は前腕切断や肘離断(断端の下に継手を入れる余地がない)で用いる形で、上腕切断短断端には上腕ソケットの下に付ける肘継手を使う。
2. 図2
❌ 誤り。図1と同じく支柱でつなぐヒンジ型の継手である。正しくは、上腕切断短断端の上腕義手には図5の形の肘継手を使う。
3. 図3
❌ 誤り。支柱でつなぐヒンジ型の継手である。正しくは、上腕切断短断端の上腕義手には図5の形の肘継手を使う。
4. 図4
❌ 誤り。本症例に選ぶ肘継手の形ではない。正しくは、上腕部の下端に付き、ケーブルで前腕部を引き上げる図5の形を選ぶ。
5. 図5
✅ 正しい(=正答)。上腕部の下に付いた肘継手を、上腕部に沿ったケーブルで前腕部を引いて屈曲させる形である。上腕義手の肘継手として用いる。

【試験対策ポイント】

切断レベル肘継手
上腕切断(短断端〜標準断端)能動単軸肘ブロック継手
肘離断能動単軸肘ヒンジ継手(外側に支柱)
前腕極短断端(肘の屈曲が不足)倍動肘ヒンジ継手(スプリットソケットと組み合わせる)
前腕短断端〜長断端単軸・多軸肘ヒンジ継手、軟性たわみ式継手
  • 手先具が口元に届かないときは、継手のほかに切断側の肩屈曲の可動域、肩甲骨外転の筋力、ケーブルの長さも確かめる。
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