第50回 作業療法士国家試験 午後 第14問
作業療法治療学第50回午後
第50回 作業療法士国家試験 午後 第14問(作業療法治療学)の正答は 5 です。認知症の人の行動障害には、不安・不快・欲求など本人なりの理由がある。
問題
76歳の女性、HDS-R(改訂長谷川式簡易知能評価スケール)が19点のAlzheimer型認知症。グループホームで異食や他の入居者への暴力がみられるようになり、対応困難で精神科病院に入院となった。作業療法中にみられる行動障害への対応で適切なのはどれか。
- 1. 患者に注意する。
- 2. 患者を説得する。
- 3. 行動を黙認する。
- 4. 行動を制止する。
- 5. 患者に理由を尋ねる。 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 85.7%参考値
14人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 患者に理由を尋ねる。
認知症の人の行動障害には、不安・不快・欲求など本人なりの理由がある。叱る・抑えるのではなく、まず本人に理由を尋ねて気持ちを受け止めることが、行動の背景を知り対応を考える出発点になる。
【各選択肢の解説】
1. 患者に注意する。
❌ 誤り。注意や叱責は、本人にとっては理由の分からない否定になり、不安や興奮を強める。正しくは、行動を否定せず理由や気持ちを尋ねて受け止める。
❌ 誤り。注意や叱責は、本人にとっては理由の分からない否定になり、不安や興奮を強める。正しくは、行動を否定せず理由や気持ちを尋ねて受け止める。
2. 患者を説得する。
❌ 誤り。理屈で納得させようとしても、判断力や記憶が低下しているため伝わりにくく、言い合いになりやすい。正しくは、気持ちに寄り添い、話題や場面を変えるなどして落ち着けるようにする。
❌ 誤り。理屈で納得させようとしても、判断力や記憶が低下しているため伝わりにくく、言い合いになりやすい。正しくは、気持ちに寄り添い、話題や場面を変えるなどして落ち着けるようにする。
3. 行動を黙認する。
❌ 誤り。異食や他者への暴力は本人や周りの安全にかかわり、放っておけない。正しくは、安全を確保したうえで、行動の理由を探って関わる。
❌ 誤り。異食や他者への暴力は本人や周りの安全にかかわり、放っておけない。正しくは、安全を確保したうえで、行動の理由を探って関わる。
4. 行動を制止する。
❌ 誤り。いきなり力で止めると、抵抗や興奮が強まりやすい。正しくは、危険がある場合は安全を確保しつつ、本人の気持ちや理由を確かめながら関わる。
❌ 誤り。いきなり力で止めると、抵抗や興奮が強まりやすい。正しくは、危険がある場合は安全を確保しつつ、本人の気持ちや理由を確かめながら関わる。
5. 患者に理由を尋ねる。
✅ 正しい(=正答)。理由を尋ねることで、本人の不安や欲求(空腹、居場所のなさ、相手への不快など)が分かり、環境や関わり方を変える手がかりになる。尋ねられること自体が本人の安心にもつながる。
✅ 正しい(=正答)。理由を尋ねることで、本人の不安や欲求(空腹、居場所のなさ、相手への不快など)が分かり、環境や関わり方を変える手がかりになる。尋ねられること自体が本人の安心にもつながる。
【試験対策ポイント】
BPSDへの対応の原則
- 否定しない・叱らない・説得しない
- 本人の気持ちと理由を聞き、背景(環境・体調・人間関係)を探る
- 危険な行動は安全を確保したうえで、黙認も力ずくの制止もしない
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