第50回 作業療法士国家試験 午後 第15問
作業療法治療学第50回午後
第50回 作業療法士国家試験 午後 第15問(作業療法治療学)の正答は 4 です。入院2週で離脱症状が落ち着いたばかりの時期は、病気の理解と断酒を続ける動機づけ、仲間や家族との支えづくりが中心になる。
問題
48歳の男性。アルコール依存症。30歳ころから仕事上のストレスにより飲酒量が増えてきた。40歳ころから遅刻や欠勤を繰り返すようになり2年前に会社をやめた。2か月前から連続飲酒状態となったため妻に付き添われて精神科を受診し、入院した。入院後2週経過し、離脱症状が落ち着いたため作業療法が開始された。この時期の作業療法で適切でないのはどれか。
- 1. 家族同伴で心理教育を行う。
- 2. 集団内で仲間意識を育てる。
- 3. 自助グループへの参加を促す。
- 4. プログラムでの頑張りを促す。 ✓
- 5. 退院後の生活について助言する。
正答:4番
次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。答えはアプリの学習記録に残ります(登録不要) — 弱点分析・成績グラフはアプリで
この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 26.7%参考値
15人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — プログラムでの頑張りを促す。
入院2週で離脱症状が落ち着いたばかりの時期は、病気の理解と断酒を続ける動機づけ、仲間や家族との支えづくりが中心になる。アルコール依存症の人は過度に頑張り、無理をした反動で再飲酒しやすいため、頑張りを促すことは適切でない。
【各選択肢の解説】
1. 家族同伴で心理教育を行う。
✅ 適切。家族が依存症を病気として理解し、飲酒を責める・尻ぬぐいをするといった関わりを見直すことは、本人の断酒の支えになる。
✅ 適切。家族が依存症を病気として理解し、飲酒を責める・尻ぬぐいをするといった関わりを見直すことは、本人の断酒の支えになる。
2. 集団内で仲間意識を育てる。
✅ 適切。同じ問題を抱える仲間とのつながりは、孤立を防ぎ、断酒を続ける動機を支える。
✅ 適切。同じ問題を抱える仲間とのつながりは、孤立を防ぎ、断酒を続ける動機を支える。
3. 自助グループへの参加を促す。
✅ 適切。断酒会やAA(アルコホーリクス・アノニマス)への参加は、退院後も断酒を続ける大きな支えになる。入院中から紹介し、つなげておく。
✅ 適切。断酒会やAA(アルコホーリクス・アノニマス)への参加は、退院後も断酒を続ける大きな支えになる。入院中から紹介し、つなげておく。
4. プログラムでの頑張りを促す。
❌ この時期には適切でない(=正答)。頑張りすぎて疲れや挫折感をためることは、再飲酒のきっかけになりやすい。正しくは、無理のないペースで取り組み、休息も含めた生活リズムを身につけることを支える。
❌ この時期には適切でない(=正答)。頑張りすぎて疲れや挫折感をためることは、再飲酒のきっかけになりやすい。正しくは、無理のないペースで取り組み、休息も含めた生活リズムを身につけることを支える。
5. 退院後の生活について助言する。
✅ 適切。退院後の過ごし方、飲酒のきっかけになる場面への備え、通院や自助グループの予定を早くから一緒に考えておくことは再発予防になる。
✅ 適切。退院後の過ごし方、飲酒のきっかけになる場面への備え、通院や自助グループの予定を早くから一緒に考えておくことは再発予防になる。
【試験対策ポイント】
アルコール依存症の作業療法(離脱期のあと)
- 心理教育(本人・家族)、集団での仲間づくり、自助グループ(断酒会・AA)へのつなぎ
- 生活リズムの立て直しと退院後の生活の準備
- 「頑張れ」と過度な努力を求めない=無理の反動が再飲酒につながる
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