OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第50回 作業療法士国家試験 午後 第30問

作業療法治療学第50回午後

第50回 作業療法士国家試験 午後 第30問(作業療法治療学)の正答は 5 です。等運動性収縮は専用機器で関節の角速度を一定に保ち、出した力に応じて抵抗が変わるため、可動域のどの角度でも最大に近い負荷をかけられる。

問題
筋力増強訓練で正しいのはどれか。
  1. 1. 遠心性収縮は筋が短縮する。
  2. 2. 等尺性収縮は関節の動きを伴う。
  3. 3. 等張性収縮は心疾患に禁忌である。
  4. 4. 求心性収縮は抵抗が筋張力より大きいときに生じる。
  5. 5. 等運動性収縮は可動域全体で筋力強化が可能である。 ✓

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 等運動性収縮は可動域全体で筋力強化が可能である。

等運動性収縮は専用機器で関節の角速度を一定に保ち、出した力に応じて抵抗が変わるため、可動域のどの角度でも最大に近い負荷をかけられる。他は収縮様式の定義や、求心性と遠心性の条件を入れ替えている。


【各選択肢の解説】

1. 遠心性収縮は筋が短縮する。
❌ 誤り。向きが逆である。正しくは、遠心性収縮は筋が伸張されながら張力を発揮する収縮で、階段を下りるときの大腿四頭筋がその例である。
2. 等尺性収縮は関節の動きを伴う。
❌ 誤り。正しくは、等尺性収縮は筋の長さを変えずに張力を発揮する収縮で、関節の動きを伴わない。
3. 等張性収縮は心疾患に禁忌である。
❌ 誤り。正しくは、心疾患で注意が必要なのは等尺性収縮で、息こらえを伴いやすく血圧が急に上がる。関節を動かす等張性の運動は負荷を段階的に設定して行う。
4. 求心性収縮は抵抗が筋張力より大きいときに生じる。
❌ 誤り。条件が逆である。正しくは、求心性収縮は筋張力が抵抗より大きいときに筋が短縮して生じる。抵抗が筋張力より大きいときは筋が引き伸ばされ、遠心性収縮になる。
5. 等運動性収縮は可動域全体で筋力強化が可能である。
✅ 正しい(=正答)。重りを使う等張性運動では、てこの条件で最も弱い角度に負荷が制限される。等運動性運動は速度が一定で、抵抗が発揮した力に合わせて変わるため、全可動域で最大に近い収縮を得られる。

【試験対策ポイント】

収縮様式筋の長さ関節運動条件
等尺性変わらないなし張力=抵抗
求心性短縮あり張力>抵抗
遠心性伸張あり抵抗>張力
等運動性変わる角速度一定機器が抵抗を調整

心疾患・高血圧で血圧上昇に注意するのは等尺性収縮。

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