OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第50回 作業療法士国家試験 午後 第31問

作業療法治療学第50回午後

第50回 作業療法士国家試験 午後 第31問(作業療法治療学)の正答は 3 です。立ち上がり動作では、前方への重心移動が必要であり、足部を膝より後方に引くことで前傾姿勢をとりやすくし、重心を前方に移動させることができる。

問題
車椅子からの立ち上がり時に、後方重心となり介助を要する脳卒中片麻痺患者への対応で正しいのはどれか。
  1. 1. 立ち上がる前に車椅子に深く座らせる。
  2. 2. 両足の内側を密着させる。
  3. 3. 足部は膝の位置より後方に引かせる。
  4. 4. 天井を見るように指示する。
  5. 5. 介助者がズボンを持って上に引き上げる。

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 足部は膝の位置より後方に引かせる。

立ち上がり動作では、前方への重心移動が必要であり、足部を膝より後方に引くことで前傾姿勢をとりやすくし、重心を前方に移動させることができる。後方重心の改善に直接的に有効な対応である。


【各選択肢の解説】

1. 立ち上がる前に車椅子に深く座らせる。
❌ 誤り。深く座ると臀部が後方になり、さらに後方重心となって立ち上がりが困難になる。
2. 両足の内側を密着させる。
❌ 誤り。支持基底面が狭くなり安定性が低下する。適度に足を開いた方が安定する。
3. 足部は膝の位置より後方に引かせる。
✅ 正しい。足部を後方に引くことで体幹の前傾が促され、重心が前方に移動し立ち上がりやすくなる。
4. 天井を見るように指示する。
❌ 誤り。顔を上げると体幹が後傾し、さらに後方重心になる。前傾を促すことが正しい対応。
5. 介助者がズボンを持って上に引き上げる。
❌ 誤り。ズボンを引き上げる介助は腰部への負担となり、適切な立ち上がり動作の学習を妨げる。

【試験対策ポイント】

立ち上がりの3フェーズ:①体幹前傾(前方重心移動)→②離殿→③伸展。後方重心の改善=足を後方に引いて体幹前傾を促す。「天井を見る=後傾促進=誤り」「浅く座る=前傾しやすい」も合わせて整理。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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