第50回 作業療法士国家試験 午後 第33問
臨床医学第50回午後
引き寄せ締結法(tension band wiring)により手術直後から骨折部の運動が開始できるのはどれか。
1. 上腕骨骨幹部骨折
2. 肘頭骨折
3. 橈骨骨幹部骨折
4. Colles骨折
5. 舟状骨骨折
- 1. 上腕骨骨幹部骨折
- 2. 肘頭骨折 ✓
- 3. 橈骨骨幹部骨折
- 4. Colles骨折
- 5. 舟状骨骨折
正答:2番
解説
# 第50回 第B033問 解説
■ 正答:2番 — 肘頭骨折
引き寄せ締結法(tension band wiring:TBW)は、筋の牽引力を骨折部の圧迫力に転換する固定法であり、肘頭骨折に対して用いられる。この方法により骨折部が安定するため、術直後から肘関節の自動運動が可能となる。
---
【各選択肢の解説】
1. 上腕骨骨幹部骨折
❌ 誤り。髄内釘・プレート固定が主であり、TBWの適応ではない。
2. 肘頭骨折
✅ 正しい。**TBWの代表的適応**。上腕三頭筋の牽引力を圧迫力に変換し強固な固定が得られるため、術直後から肘関節運動が開始できる。
3. 橈骨骨幹部骨折
❌ 誤り。プレート固定が標準であり、TBWの適応ではない。
4. Colles骨折
❌ 誤り。ギプス固定または掌側プレート固定が標準。TBWは用いない。
5. 舟状骨骨折
❌ 誤り。ハーバートスクリューによる固定が標準。TBWは用いない。
---
【試験対策ポイント】
**TBW(引き寄せ締結法)の適応**:肘頭骨折・膝蓋骨骨折(筋の牽引力が働く部位)。筋の引っ張りを圧迫力に転換する原理により早期運動が可能。**「TBW=術直後から運動開始可能」**が国試のポイント。膝蓋骨骨折にも同様に適用される。