第50回 作業療法士国家試験 午後 第35問
臨床医学第50回午後
糖尿病患者にみられる病態で運動負荷が禁忌となるのはどれか。
1. 高血圧症
2. 感覚神経障害
3. 脳梗塞後遺症
4. ケトアシドーシス
5. 閉塞性動脈硬化症
- 1. 高血圧症
- 2. 感覚神経障害
- 3. 脳梗塞後遺症
- 4. ケトアシドーシス ✓
- 5. 閉塞性動脈硬化症
正答:4番
解説
# 第50回 第B035問 解説
■ 正答:4番 — ケトアシドーシス
糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)はインスリン絶対的欠乏による重篤な代謝異常(高血糖・アシドーシス・脱水)であり、運動負荷により代謝異常がさらに悪化するため絶対的禁忌となる。
---
【各選択肢の解説】
1. 高血圧症
❌ 誤り。高血圧を合併していても、適切に管理されていれば運動療法は実施可能(むしろ推奨)。
2. 感覚神経障害
❌ 誤り。末梢神経障害があっても運動療法は可能。ただし足病変の観察・フットケアは必要。
3. 脳梗塞後遺症
❌ 誤り。脳梗塞後遺症は運動療法の適応であり禁忌ではない。
4. ケトアシドーシス
✅ 正しい。**DKAは運動療法の絶対禁忌**。運動によりカテコラミン分泌が増加し、ケトン体産生・アシドーシスがさらに悪化する。
5. 閉塞性動脈硬化症
❌ 誤り。間欠性跛行を伴う閉塞性動脈硬化症は、歩行訓練などの運動療法が有効であり禁忌ではない。
---
【試験対策ポイント】
糖尿病の運動療法**禁忌条件**:①ケトアシドーシス、②空腹時血糖250mg/dL以上(または尿ケトン体陽性)、③増殖性網膜症(出血リスク)の活動期、④重篤な心腎合併症の急性期。**「ケトアシドーシス=絶対禁忌」**を確実に覚える。