OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第50回 作業療法士国家試験 午後 第37問

作業療法治療学第50回午後

第50回 作業療法士国家試験 午後 第37問(作業療法治療学)の正答は 2 です。グリーフワーク(悲嘆作業)とは、大切な人を失った遺族が悲嘆のプロセスを経て喪失を受け入れ、新たな生活に適応していく心理的作業である。

問題
がん患者の遺族が行うのはどれか。
  1. 1. Assertion(アサーション)
  2. 2. Grief work(グリーフワーク)
  3. 3. Validation(バリデーション)
  4. 4. Living will(リビングウィル)
  5. 5. Narrative approach(ナラティブアプローチ)

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — Grief work(グリーフワーク)

グリーフワーク(悲嘆作業)とは、大切な人を失った遺族が悲嘆のプロセスを経て喪失を受け入れ、新たな生活に適応していく心理的作業である。がん患者の死後に遺族が行う心理的プロセスとして適切。


【各選択肢の解説】

1. Assertion(アサーション)
❌ 誤り。アサーションは自己の気持ちを適切に表現するコミュニケーション技法であり、遺族の悲嘆とは直接関係しない。
2. Grief work(グリーフワーク)
✅ 正しい。遺族が行う悲嘆のプロセス。Lindemann・Worden等が理論化。哀悼作業とも呼ばれ、喪失の現実を受け入れ、故人との関係を再構築していく過程。
3. Validation(バリデーション)
❌ 誤り。バリデーションは認知症高齢者とのコミュニケーション技法であり、遺族ケアではない。
4. Living will(リビングウィル)
❌ 誤り。リビングウィルは事前指示書(終末期の医療方針を生前に表明するもの)であり、死後の遺族が行うものではない。
5. Narrative approach(ナラティブアプローチ)
❌ 誤り。ナラティブアプローチは語りを通じた意味構築の手法であり、グリーフワークの一要素として用いられることはあるが、遺族が行うものとしての代表的答えではない。

【試験対策ポイント】

グリーフワーク(悲嘆作業)の段階(Worden):①喪失の現実を受け入れる、②悲嘆の痛みを経験する、③故人のいない環境に適応する、④故人との新たな関係を築き生活を続ける。遺族ケアはがんOTの重要テーマ。バリデーション=認知症ケア、リビングウィル=生前決定文書との区別も必須。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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