OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第50回 作業療法士国家試験 午後 第41問

作業療法治療学第50回午後

第50回 作業療法士国家試験 午後 第41問(作業療法治療学)の正答は 2 です。うつ病の復職支援では、作業療法の開始時はまず生活リズムの安定と体力・活動の耐久性の回復を目標にする。

問題
復職を目指すうつ病患者の作業療法開始時の指導内容で適切なのはどれか。
  1. 1. 仕事環境と同じ環境にする。
  2. 2. 体力の回復を目指す。 ✓
  3. 3. 関心の拡大を目指す。
  4. 4. 時間厳守を目指す。
  5. 5. 能力限界を試す。

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 体力の回復を目指す。

うつ病の復職支援では、作業療法の開始時はまず生活リズムの安定と体力・活動の耐久性の回復を目標にする。職場に近い環境・時間厳守など仕事に近い負荷は、回復が進んでから段階的に加える。


【各選択肢の解説】

1. 仕事環境と同じ環境にする。
❌ 誤り。職場に近い環境での作業は、体力と生活リズムが整った後の復職準備の段階で行うもので、開始時には負荷が大きすぎる。正しくは、開始時は負担の少ない作業から始め、職場に近い環境は復職準備の段階で段階的に取り入れる。
2. 体力の回復を目指す。
✅ 正しい。うつ病では意欲と活動量が落ち、休養の期間に体力も低下している。軽い作業や運動で活動の耐久性を取り戻すことが、その後に負荷を上げていく土台になる。
3. 関心の拡大を目指す。
❌ 誤り。開始時は意欲が低く、新しい関心を広げることを目標にすると負担になる。正しくは、関心の拡大は意欲がある程度戻った回復期以降の目標で、開始時は体力と生活リズムの回復を優先する。
4. 時間厳守を目指す。
❌ 誤り。時間厳守は就労で求められる要件で、開始時から課すと負担になる。正しくは、開始時は参加の時間と量を本人の状態に合わせて調整し、時間を守る練習は復職準備の段階で行う。
5. 能力限界を試す。
❌ 誤り。限界を試すような負荷は疲労と自信の低下を招き、症状の悪化につながる。正しくは、確実にこなせる軽い作業で成功体験を積み、負荷は段階的に上げる。

【試験対策ポイント】

段階作業療法の主な目標
開始時生活リズムの安定・体力と活動耐久性の回復
回復期集中力・作業能力の回復、関心の拡大
復職準備期職場に近い環境・時間での作業、時間厳守、ストレスへの対処

開始時に「限界を試す」「叱咤激励する」は避ける。負荷は軽い所から段階的に上げる。

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