OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第50回 作業療法士国家試験 午後 第43問

臨床医学第50回午後

第50回 作業療法士国家試験 午後 第43問(臨床医学)の正答は 3 です。長期の大量飲酒ではビタミンB1(チアミン)欠乏によりWernicke脳症からKorsakoff症候群に移行し、健忘が中心症状になる。

問題
アルコールによる精神障害に関連が強いのはどれか。
  1. 1. 解離
  2. 2. 過食
  3. 3. 健忘 ✓
  4. 4. 強迫
  5. 5. 離人

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 健忘

長期の大量飲酒ではビタミンB1(チアミン)欠乏によりWernicke脳症からKorsakoff症候群に移行し、健忘が中心症状になる。飲酒中の出来事を思い出せない「ブラックアウト」も健忘の一つである。


【各選択肢の解説】

1. 解離
❌ 誤り。解離は解離性障害(解離症)の中心症状で、心的外傷やストレスとの関連が強い。正しくは、アルコールで関連が強いのは健忘(Korsakoff症候群・ブラックアウト)である。
2. 過食
❌ 誤り。過食は神経性過食症など摂食障害の症状である。正しくは、アルコール関連の精神障害で中心になるのは健忘・離脱症状(振戦せん妄)・幻覚である。
3. 健忘
✅ 正しい。Korsakoff症候群は前向健忘と逆向健忘・作話・見当識障害を特徴とし、アルコール依存症に伴う代表的な精神障害である。原因はチアミン欠乏による間脳・乳頭体の障害である。
4. 強迫
❌ 誤り。強迫観念・強迫行為は強迫性障害(強迫症)の症状である。正しくは、アルコールと関連が強いのは健忘である。
5. 離人
❌ 誤り。離人感は離人感・現実感消失症など解離性の病態で目立つ症状である。正しくは、アルコールと関連が強いのは健忘である。

【試験対策ポイント】

アルコール関連の病態主な症状
Wernicke脳症意識障害・眼球運動障害・失調性歩行
Korsakoff症候群健忘(前向・逆向)・作話・見当識障害
振戦せん妄(離脱)意識障害・幻視・振戦・自律神経症状
アルコール幻覚症意識清明下の幻聴

選択肢の解離・離人は解離性障害、過食は摂食障害、強迫は強迫性障害と結びつける。

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