第50回 作業療法士国家試験 午後 第45問
臨床心理学第50回午後
うつ病に特徴的な考え方でないのはどれか。
1. 何でも自分のせいにする。
2. 白か黒かはっきりさせたがる。
3. 物事の悪い側面に注目してしまう。
4. 予測を悪い方に増長させてしまう。
5. 他人の言動の意図を悪い方にとらえる。
- 1. 何でも自分のせいにする。
- 2. 白か黒かはっきりさせたがる。
- 3. 物事の悪い側面に注目してしまう。
- 4. 予測を悪い方に増長させてしまう。
- 5. 他人の言動の意図を悪い方にとらえる。 ✓
正答:5番
解説
# 第50回 第B045問 解説
■ 正答:5番 — 他人の言動の意図を悪い方にとらえる。
選択肢5は**恣意的推論(独断的推論)**の一形態だが、うつ病よりも**妄想性パーソナリティ障害や被害妄想**に特徴的な認知の歪みであり、うつ病の典型的な認知パターンとは言いにくい。
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【各選択肢の解説】
1. 何でも自分のせいにする。
❌(うつに特徴的)。**個人化(personalisation)**:出来事の責任を過度に自己に帰属させる認知の歪み。
2. 白か黒かはっきりさせたがる。
❌(うつに特徴的)。**二分法的思考(all-or-nothing thinking)**:物事を極端に二択で判断する。
3. 物事の悪い側面に注目してしまう。
❌(うつに特徴的)。**選択的抽象化(selective abstraction)**:ネガティブな側面のみに焦点を当てる。
4. 予測を悪い方に増長させてしまう。
❌(うつに特徴的)。**破局化(catastrophising)**:将来を最悪の事態として予測する。
5. 他人の言動の意図を悪い方にとらえる。
✅ 正しい(うつに特徴的でない)。他者の意図の悪意への解釈は妄想性パーソナリティや被害的認知に特徴的であり、うつ病の中核的認知パターンとは区別される。
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【試験対策ポイント】
**うつ病の認知の歪み(Beck)**:①二分法的思考、②選択的抽象化、③過度な一般化、④拡大解釈・縮小解釈、⑤個人化、⑥破局化。**他者の悪意への恣意的解釈は妄想性認知に近く、うつの典型ではない**。認知行動療法の試験でも頻出テーマ。