OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第50回 作業療法士国家試験 午後 第46問

作業療法治療学第50回午後

第50回 作業療法士国家試験 午後 第46問(作業療法治療学)の正答は 4 です。パニック障害は、予期しないパニック発作と「また起きるのでは」という予期不安、発作が起きそうな場所を避ける回避が中心の問題である。

問題
パニック障害の患者に対する作業療法の目的で適切なのはどれか。
  1. 1. 病識の獲得
  2. 2. 身辺処理能力の向上
  3. 3. 対人交流技能の向上
  4. 4. 不安対処能力の向上 ✓
  5. 5. 現実感喪失からの回復

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 不安対処能力の向上

パニック障害は、予期しないパニック発作と「また起きるのでは」という予期不安、発作が起きそうな場所を避ける回避が中心の問題である。作業療法の目的は、リラクセーションや段階的な活動を通じて不安に対処する力を高めることにある。


【各選択肢の解説】

1. 病識の獲得
❌ 誤り。パニック障害では病識は保たれていることが多い。正しくは、病識の獲得が主な目的になるのは統合失調症など病識が欠けやすい疾患である。
2. 身辺処理能力の向上
❌ 誤り。パニック障害では身辺処理能力そのものは保たれる。正しくは、困難が生じるのは外出や乗り物など不安を伴う場面での行動で、目的はそこでの不安への対処である。
3. 対人交流技能の向上
❌ 誤り。対人場面への恐怖が中心なのは社交不安障害(社交不安症)である。正しくは、パニック障害の中心は発作への予期不安と回避で、対人技能の不足ではない。
4. 不安対処能力の向上
✅ 正しい。腹式呼吸や漸進的筋弛緩法などのリラクセーション、避けている活動への段階的な取り組みで、不安が高まっても対処できるという経験を積む。これにより予期不安と回避が減っていく。
5. 現実感喪失からの回復
❌ 誤り。現実感消失はパニック発作中の症状の一つとして出ることはあるが、発作が治まれば消える一過性のものである。正しくは、現実感消失が持続して中心の問題になるのは離人感・現実感消失症(解離性の障害)である。

【試験対策ポイント】

疾患中心の問題作業療法の主な目的
パニック障害発作・予期不安・回避不安対処能力の向上
社交不安障害人前・対人場面への恐怖対人場面への段階的な参加
統合失調症病識の欠如・生活技能の低下病識・生活技能・対人技能
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