OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第50回 作業療法士国家試験 午後 第50問

保健医療福祉第50回午後

第50回 作業療法士国家試験 午後 第50問(保健医療福祉)は採点除外(全員に得点)の問題です。心神喪失者等医療観察法は、重大な他害行為を行った精神障害者に対し、裁判所の審判で処遇を決め、指定医療機関での医療と保護観察所の社会復帰調整官による観察で社会復帰を進める仕組みである。

問題
心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律(心神喪失者等医療観察法)について正しいのはどれか。
  1. 1. 対象者の行動管理が目的である。
  2. 2. 入退院の処遇は簡易裁判所で判断される。
  3. 3. 鑑定入院時の評価に作業療法士が関与する。
  4. 4. 指定入院医療機関には社会復帰調整官が配置される。
  5. 5. 社会復帰調整官は指定入院医療機関の退院決定から対象者と関わる。

正答:

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解説
■ 採点除外(全員正解の扱い)

心神喪失者等医療観察法は、重大な他害行為を行った精神障害者に対し、裁判所の審判で処遇を決め、指定医療機関での医療と保護観察所の社会復帰調整官による観察で社会復帰を進める仕組みである。


【各選択肢の解説】

1. 対象者の行動管理が目的である。
❌ 誤り。行動の管理は法の目的に掲げられていない。正しくは、継続的かつ適切な医療とその確保のための観察・指導により、病状の改善と同様の行為の再発の防止を図り、社会復帰を促進することが目的である(同法第1条)。
2. 入退院の処遇は簡易裁判所で判断される。
❌ 誤り。審判を行うのは簡易裁判所ではない。正しくは、地方裁判所で、裁判官1名と精神保健審判員(精神科医)1名の合議体が処遇を決める(同法第11条)。
3. 鑑定入院時の評価に作業療法士が関与する。
✅ 正しい。鑑定入院中には、鑑定入院医療機関の作業療法士を含む多職種が評価・観察に加わる運用がある。ただし法が鑑定の担い手として定めているのは裁判所が命じた鑑定医であり(同法第37条)、作業療法士の関与は法の規定ではないため、この記述の扱いは文献により分かれる。
4. 指定入院医療機関には社会復帰調整官が配置される。
❌ 誤り。社会復帰調整官は医療機関の職員ではない。正しくは、社会復帰調整官は保護観察所に置かれる(同法第20条)。
5. 社会復帰調整官は指定入院医療機関の退院決定から対象者と関わる。
❌ 誤り。関わりは退院決定より前から始まる。正しくは、審判の段階での生活環境の調査(同法第38条)、入院中の退院後の生活環境の調整(同法第101条)、退院後の精神保健観察と、審判の段階から一貫して関わる。

【試験対策ポイント】

項目内容(心神喪失者等医療観察法)
目的病状の改善・再発防止・社会復帰の促進
審判地方裁判所(裁判官+精神保健審判員の合議体)
鑑定法が定める担い手は鑑定医(鑑定入院中に行う)
社会復帰調整官保護観察所に配置・審判の段階から関わる
指定入院医療機関多職種チームによる医療(作業療法士を含む)
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