OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第50回 作業療法士国家試験 午後 第84問

臨床医学第50回午後

第50回 作業療法士国家試験 午後 第84問(臨床医学)の正答は 3 です。視床は広範な大脳皮質への中継・賦活に関与しており、視床出血・梗塞では注意障害・意識障害・記憶障害が生じやすい。

問題
出血部位と出現しやすい症候の組合せで正しいのはどれか。
  1. 1. 被殻 ── 作話
  2. 2. 皮質下 ── 複視
  3. 3. 視床 ── 注意障害
  4. 4. 小脳 ── 反響言語
  5. 5. 橋 ── 半側空間無視

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 視床 ── 注意障害

視床は広範な大脳皮質への中継・賦活に関与しており、視床出血・梗塞では注意障害・意識障害・記憶障害が生じやすい。


【各選択肢の解説】

1. 被殻 ── 作話
❌ 誤り。作話は前脳基底部(前交通動脈領域・海馬・乳頭体)の損傷で生じる。被殻出血では対側片麻痺・感覚障害・失語(優位半球)が主症状。
2. 皮質下 ── 複視
❌ 誤り。複視は眼球運動を制御する脳幹(動眼神経・滑車神経・外転神経核)の障害で生じる。皮質下出血では片麻痺・感覚障害が主。
3. 視床 ── 注意障害
✅ 正しい。視床は上行性網様体賦活系の中継核として覚醒・注意の維持に関与する。視床損傷では注意障害・傾眠・記憶障害・視床痛・感覚障害が生じやすい。
4. 小脳 ── 反響言語
❌ 誤り。反響言語(エコラリア)は前頭葉・補足運動野障害や自閉症スペクトラム障害にみられる。小脳出血では失調・めまい・構音障害が主症状。
5. 橋 ── 半側空間無視
❌ 誤り。半側空間無視は右頭頂葉(劣位半球)損傷で多くみられる高次脳機能障害。橋出血では四肢麻痺・眼球運動障害・意識障害が生じる。

【試験対策ポイント】

出血部位と症状:被殻=片麻痺・失語(優位側)視床=感覚障害・視床痛・注意障害・眼球下内方偏位小脳=失調・めまい橋=四肢麻痺・ピンポイント瞳孔・意識障害。作話=前脳基底部、無視=右頭頂葉との区別も重要。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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