OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第50回 作業療法士国家試験 午後 第85問

臨床医学第50回午後

第50回 作業療法士国家試験 午後 第85問(臨床医学)の正答は 5 です。結核は感染症法の二類感染症で、診断した医師は直ちに最寄りの保健所長を経由して都道府県知事に届け出る(感染症法第12条)。

問題
結核について正しいのはどれか。
  1. 1. 病変は肺に限局する。
  2. 2. 菌は胃酸の中では死滅する。
  3. 3. 初期から閉塞性換気障害を呈する。
  4. 4. 我が国では新規発症は年間100例未満である。
  5. 5. 診断した医師は保健所に届け出なければならない。 ✓

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 診断した医師は保健所に届け出なければならない。

結核は感染症法の二類感染症で、診断した医師は直ちに最寄りの保健所長を経由して都道府県知事に届け出る(感染症法第12条)。肺外にも病変を作ること、患者数が今も多いことが他の肢を外す根拠になる。


【各選択肢の解説】

1. 病変は肺に限局する。
❌ 誤り。結核菌はリンパ行性・血行性に広がる。正しくは肺外結核として、リンパ節・胸膜・骨関節(脊椎カリエス)・腎・腸・髄膜などにも病変を作る。
2. 菌は胃酸の中では死滅する。
❌ 誤り。結核菌は細胞壁に脂質が多い抗酸菌で、酸に強い。正しくは胃酸の中でも生き残るため、飲み込んだ喀痰の菌で腸結核を起こすことがあり、喀痰が採れないときは胃液から菌を検出する検査が行われる。
3. 初期から閉塞性換気障害を呈する。
❌ 誤り。初期の結核では換気障害は目立たないことが多い。正しくは病変が広範になったり、治癒後の線維化・胸膜の癒着が残ったりすると、主に拘束性換気障害を呈する。
4. 我が国では新規発症は年間100例未満である。
❌ 誤り。日本の新登録患者数は減少が続いているが、正しくは現在も年間約1万人である(2023年は10,096人・厚生労働省 結核登録者情報調査年報)。100例未満とは桁が2つ違う。
5. 診断した医師は保健所に届け出なければならない。
✅ 正しい。結核は空気感染(飛沫核感染)で広がるため、接触者健診や治療完了までの服薬支援(DOTS)を保健所が行う。その起点として医師の届出が義務づけられている。

【試験対策ポイント】

  • 結核=二類感染症・直ちに届出・空気感染
  • 肺外結核:脊椎カリエス・結核性髄膜炎・腸結核など
  • 菌は抗酸菌=酸に強い。だから胃液検査が成り立つ
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