OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第50回 作業療法士国家試験 午後 第94問

臨床医学第50回午後

第50回 作業療法士国家試験 午後 第94問(臨床医学)の正答は 3 です。日本の急性膵炎の成因はアルコール性が最も多く、次いで胆石性である(厚生労働省 難治性膵疾患に関する調査研究班の全国調査)。

問題
急性膵炎について正しいのはどれか。
  1. 1. 膵石がみられる。
  2. 2. 60歳以上の女性に多い。
  3. 3. アルコール性が最も多い。 ✓
  4. 4. 初期から糖尿病を合併する。
  5. 5. 重症での死亡率は1%未満である。

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — アルコール性が最も多い。

日本の急性膵炎の成因はアルコール性が最も多く、次いで胆石性である(厚生労働省 難治性膵疾患に関する調査研究班の全国調査)。男性に多いのも、男性に多いアルコール性が最多であることによる。


【各選択肢の解説】

1. 膵石がみられる。
❌ 誤り。正しくは膵石は膵臓の炎症が長く続き線維化と石灰化が進んだ慢性膵炎の特徴的所見である。
2. 60歳以上の女性に多い。
❌ 誤り。正しくは男性に多い(男性は女性のおよそ2倍)。女性では胆石性の割合が高い。
3. アルコール性が最も多い。
✅ 正しい。飲酒は膵液の分泌や膵管内の環境を変化させ、膵酵素が膵臓の中で活性化して膵臓自身を消化する(自己消化)きっかけとなる。全国調査でも成因の第1位である。
4. 初期から糖尿病を合併する。
❌ 誤り。急性期に一過性の高血糖をみることはあるが、糖尿病の合併が初期から起こるわけではない。正しくは膵島が破壊されて糖尿病(膵性糖尿病)になるのは慢性膵炎が進行した段階である。
5. 重症での死亡率は1%未満である。
❌ 誤り。正しくは重症急性膵炎は多臓器不全や感染した膵壊死を起こしやすく、致命率は1%を大きく上回る(厚生労働省 難治性膵疾患に関する調査研究班の全国調査で、調査年により数%〜1割前後)。

【試験対策ポイント】

急性膵炎慢性膵炎
成因の第1位アルコール性(次いで胆石性)アルコール性
膵石みられない特徴的
糖尿病初期にはない進行すると合併
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