OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第50回 作業療法士国家試験 午後 第97問

臨床心理学第50回午後

第50回 作業療法士国家試験 午後 第97問(臨床心理学)の正答は 4 です。精神症状は「どの機能の障害か」で分類する。

問題
自我の障害はどれか。
  1. 1. アンヘドニア
  2. 2. 観念奔逸
  3. 3. 妄想気分
  4. 4. 離人症 ✓
  5. 5. 連合弛緩

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 離人症

精神症状は「どの機能の障害か」で分類する。自我の障害は、自分が考え行動しているという感覚(能動性)、自分は1人であるという感覚(単一性)、昔も今も同じ自分であるという感覚(同一性)、自分と外界の区別(境界性)などの自我意識の障害である。離人症は自分や外界の実感が失われる体験で、自我意識の障害に分類される。


【各選択肢の解説】

1. アンヘドニア
❌ 誤り。正しくは以前楽しめたことに喜びや興味を感じなくなる感情(気分)の障害で、うつ病の中核症状である。
2. 観念奔逸
❌ 誤り。正しくは考えが次々と湧いて話題が横へそれていく思考過程(思路)の障害で、躁状態でみられる。
3. 妄想気分
❌ 誤り。正しくは「何か不気味なことが起こりそうだ」と周囲が変わったように感じる体験で、一次妄想の一型=思考内容(妄想)の障害に分類される。
4. 離人症
✅ 正しい。「自分が考えたり動いたりしている実感がない」「自分が自分でない感じ」「周囲が生き生きと感じられない」という体験である。知覚や思考そのものは保たれているのに、それを自分が体験しているという実感(自我意識)が損なわれているため、自我の障害に分類される。
5. 連合弛緩
❌ 誤り。正しくは考えと考えのつながりがゆるみ、話のまとまりがなくなる思考過程(思路)の障害で、統合失調症でみられる。

【試験対策ポイント】

障害される機能代表的な症状
自我離人症、させられ体験、思考吹入・思考奪取・思考伝播
思考過程(思路)観念奔逸、連合弛緩、思考途絶
思考内容妄想気分などの妄想
感情アンヘドニア、抑うつ気分
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