第51回 作業療法士国家試験 午前 第3問
作業療法治療学第51回午前
第51回 作業療法士国家試験 午前 第3問(作業療法治療学)の正答は 1 です。両側前頭葉(眼窩面・背外側)の損傷により、脱抑制・衝動制御困難・遂行機能障害が生じている。
問題
35歳の男性。右利き。バイク事故のため救急搬送された。頭部MRIのT2強調像にて両側前頭葉の眼窩面と背外側とに高信号域が認められた。約1か月後に退院。半側空間無視、記憶障害および視知覚障害はないが、脱抑制による職場でのトラブルが続き作業療法を開始した。この患者に行う評価で正しいのはどれか。
- 1. BADS ✓
- 2. BIT
- 3. RBMT
- 4. SLTA
- 5. VPTA
正答:1番
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解説
■ 正答:1番 — BADS
両側前頭葉(眼窩面・背外側)の損傷により、脱抑制・衝動制御困難・遂行機能障害が生じている。これは前頭葉機能不全を反映しており、日常場面での遂行機能を評価するBADSが最も適切である。
【各選択肢の解説】
1. BADS(Behavioural Assessment of the Dysexecutive Syndrome)
✅ 正しい。遂行機能障害を日常生活文脈で評価するバッテリー。脱抑制・計画立案・行動調節の問題を捉えるのに適する。
✅ 正しい。遂行機能障害を日常生活文脈で評価するバッテリー。脱抑制・計画立案・行動調節の問題を捉えるのに適する。
2. BIT(Behavioural Inattention Test)
❌ 誤り。半側空間無視のスクリーニング検査。本症例では無視は認められないと明記されている。
❌ 誤り。半側空間無視のスクリーニング検査。本症例では無視は認められないと明記されている。
3. RBMT(Rivermead Behavioural Memory Test)
❌ 誤り。日常的記憶障害の評価。記憶障害はないと明記されているため不適切。
❌ 誤り。日常的記憶障害の評価。記憶障害はないと明記されているため不適切。
4. SLTA(標準失語症検査)
❌ 誤り。失語症の評価バッテリー。失語症状の記述はなく適応外。
❌ 誤り。失語症の評価バッテリー。失語症状の記述はなく適応外。
5. VPTA(視知覚機能評価)
❌ 誤り。視知覚障害の評価。本症例では視知覚障害はないと明記されている。
❌ 誤り。視知覚障害の評価。本症例では視知覚障害はないと明記されている。
【試験対策ポイント】
前頭葉損傷の評価は損傷部位×症状で整理する。
| 部位 | 主な症状 | 対応評価 |
|---|---|---|
| 背外側前頭前野 | 遂行機能障害・ワーキングメモリ低下 | BADS・TMT・WCST |
| 眼窩前頭皮質 | 脱抑制・社会的行動障害 | BADS・FrSBe |
| 内側前頭前野 | 自発性低下・無動無言 | — |
「無視なし→BIT除外」「記憶障害なし→RBMT除外」と症状から選択肢を消去する習慣をつけること。
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