第51回 作業療法士国家試験 午前 第4問
作業療法治療学第51回午前
70歳の女性。頸髄完全損傷で第4頸髄機能残存。認知機能は正常である。受傷後6か月で在宅生活となり、訪問リハビリテーション時に踵部の発赤を認めた。原因として最も考えられるのはどれか。\n1. 痙縮\n2. 褥瘡\n3. 骨萎縮\n4. 静脈血栓症\n5. 異所性骨化
- 1. 痙縮
- 2. 褥瘡 ✓
- 3. 骨萎縮
- 4. 静脈血栓症
- 5. 異所性骨化
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 褥瘡
頸髄完全損傷C4機能残存患者は下半身の感覚・運動機能が完全に失われており、自力での体位変換が困難です。訪問リハビリ時に踵部の発赤が認められるのは、圧迫による皮膚障害である褥瘡の初期段階を示しています。
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【各選択肢の解説】
1. 痙縮
❌ 誤り。痙縮は筋の緊張亢進であり、踵部の局所的な発赤を直接的に引き起こしません。
2. 褥瘡
✅ 正しい。脊髄損傷患者は感覚喪失と自力体位変換困難により褥瘡のリスクが極めて高く、踵部は骨突出部として圧迫を受けやすい好発部位です。発赤は褥瘡の初期兆候です。
3. 骨萎縮
❌ 誤り。骨萎縮は長期臥床に伴う骨密度低下ですが、局所的な発赤の原因ではありません。
4. 静脈血栓症
❌ 誤り。静脈血栓症があれば局所的な腫脹や発赤が見られますが、踵部の限局的な発赤としては褥瘡がより典型的です。
5. 異所性骨化
❌ 誤り。異所性骨化は骨外軟部組織への骨形成であり、踵部の発赤の直接原因ではありません。
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【試験対策ポイント】
• 脊髄損傷患者の褥瘡リスク:完全損傷では感覚喪失と体位変換困難が重要因子
• 褥瘡好発部位:踵部・仙骨部・坐骨結節・大転子(骨突出部)
• 褥瘡分類:発赤→水疱→潰瘍→筋層障害(NPUAP分類)