OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第51回 作業療法士国家試験 午前 第5問

作業療法治療学第51回午前

第51回 作業療法士国家試験 午前 第5問(作業療法治療学)の正答は 5 です。図は上腕能動義手(体内力源式、ハーネス・継手・フックの端末器)。

問題
30歳の女性。左上腕切断(短断端)。図のような能動義手を選択した。この義手を使用して可能な動作はどれか。
第51回午前第5問 図
  1. 1. ドアノブを回す。
  2. 2. 綿棒で耳かきをする。
  3. 3. 30kgの米袋を持ち上げる。
  4. 4. エプロンの腰ひもを後ろで結ぶ。
  5. 5. 包丁操作のときに野菜を押さえる。

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 包丁操作のときに野菜を押さえる

図は上腕能動義手(体内力源式、ハーネス・継手・フックの端末器)。能動義手は把持・固定を担う「補助手」として機能するため、健側で包丁を使う際に野菜を押さえる動作が適する。


【各選択肢の解説】

1. ドアノブを回す
❌ 誤り。ノブを回すには前腕の回旋と適度な摩擦・巧緻性が必要。端末器の回旋・把持力では確実な操作が難しい。
2. 綿棒で耳かきをする
❌ 誤り。感覚フィードバックがなく微細な力加減ができないため、体に近接した繊細で危険を伴う操作には不適。
3. 30kgの米袋を持ち上げる
❌ 誤り。端末器の把持力はゴムバンド等に依存し限られる。30kgの重量物保持は不可能。
4. エプロンの腰ひもを後ろで結ぶ
❌ 誤り。背部での両手協調と紐結びの巧緻動作が必要で、能動義手の機能では困難。
5. 包丁操作のときに野菜を押さえる
✅ 正しい。義手側で対象物を固定し、健側で操作する「保持・固定」は能動義手の最も得意とする補助手機能であり実用的。

【試験対策ポイント】

能動義手の基本コンセプトは「健側手の補助手」=物の保持・固定。微細操作・大荷重・感覚を要する動作・背部での協調動作は不得手。「押さえる/支える/挟む」系が正解になりやすい。装飾用義手(機能なし)・能動義手(体内力源)・電動義手(筋電・体外力源)の力源と用途の違いも整理しておく。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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