OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第51回 作業療法士国家試験 午前 第7問

作業療法治療学第51回午前

第51回 作業療法士国家試験 午前 第7問(作業療法治療学)の正答は 1 です。発症後7日(急性期)、BRSステージⅠ(弛緩性麻痺)の段階では、随意収縮の促通・筋再教育が最優先となる。

問題
56歳の女性。右利き。脳出血で右片麻痺となり、保存的療法にて発症後7日が経過した。意識は清明。右上肢および手指はBrunnstrom法ステージⅠ。右肩関節に軽度の亜脱臼を認めるが、疼痛や浮腫はない。現時点でこの患者の右上肢に行う治療として最も適切なのはどれか。
  1. 1. 筋再教育訓練
  2. 2. 利き手交換訓練
  3. 3. 間欠的機械圧迫
  4. 4. 渦流浴
  5. 5. パンケーキ型装具装着

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 筋再教育訓練

発症後7日(急性期)、BRSステージⅠ(弛緩性麻痺)の段階では、随意収縮の促通・筋再教育が最優先となる。亜脱臼はあるが疼痛・浮腫がないため積極的介入が可能。


【各選択肢の解説】

1. 筋再教育訓練
✅ 正しい。BRSⅠは筋収縮が全くない状態。筋収縮を誘発・促通する神経筋再教育(促通反復療法・FES等)が急性期の主要アプローチ。
2. 利き手交換訓練
❌ 誤り。発症後7日の急性期に回復を諦めた利き手交換は早計。麻痺の回復可能性を最大限追求する時期である。
3. 間欠的機械圧迫
❌ 誤り。浮腫のある上肢浮腫軽減に用いるが、本症例では浮腫なしと明記されており適応外。
4. 渦流浴
❌ 誤り。疼痛緩和・関節拘縮予防に使用するが、疼痛がない本症例では優先度が低い。
5. パンケーキ型装具装着
❌ 誤り。亜脱臼予防・矯正に使用するが、疼痛や浮腫がない急性期にまず行うべきは機能回復訓練である。

【試験対策ポイント】

BRSステージと治療方針の対応を押さえる。

BRS状態主な介入
弛緩(収縮なし)筋再教育・促通訓練
Ⅱ~Ⅲ共同運動出現共同運動内での随意運動
Ⅳ~Ⅴ分離運動分離した動作練習
正常に近い巧緻性・応用訓練

亜脱臼があっても「疼痛なし・浮腫なし」であれば積極的訓練が可能という点が出題ポイント。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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