OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第51回 作業療法士国家試験 午前 第15問

臨床心理学第51回午前

第51回 作業療法士国家試験 午前 第15問(臨床心理学)の正答は 5 です。外傷的出来事(大規模災害・親の死)から1か月以上経過後に症状が出現し、フラッシュバック(夢での再体験)・不眠・回避(詳細を語らない)の3症状が揃っており、PTSDの診断基準を満たす。

問題
31歳の女性。2か月前に地元が大規模な災害に遭い、親が死亡したものの看護師として救助隊に加わり1か月活動した。通常の勤務に復帰後1週ころから不眠や中途覚醒が続くようになり、災害発生時の情景を夢で見るようになった。夫が様子を聞いても詳細を語ろうとせず、その後、自ら精神科を受診し外来作業療法が処方された。考えられる疾患はどれか。
  1. 1. 適応障害
  2. 2. パニック障害
  3. 3. 全般性不安障害
  4. 4. 急性ストレス障害
  5. 5. PTSD〈外傷後ストレス障害〉

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — PTSD(外傷後ストレス障害)

外傷的出来事(大規模災害・親の死)から1か月以上経過後に症状が出現し、フラッシュバック(夢での再体験)・不眠・回避(詳細を語らない)の3症状が揃っており、PTSDの診断基準を満たす。


【各選択肢の解説】

1. 適応障害
❌ 誤り。適応障害はストレス因への反応だが、再体験症状・回避症状という特異的症状がなく、PTSDの基準を満たさない軽症例に用いる。
2. パニック障害
❌ 誤り。パニック障害は突発的な発作が特徴。再体験・回避症状の記述はない。
3. 全般性不安障害
❌ 誤り。様々な出来事への慢性的な過剰な不安が特徴。特定のトラウマに関連した再体験・回避症状とは異なる。
4. 急性ストレス障害(ASD)
❌ 誤り。ASDはトラウマ後3日~1か月以内に発症し、1か月で自然軽快するか、持続するとPTSDに移行する。本症例は発災から2か月以上経過しており、PTSDが適切。
5. PTSD
✅ 正しい。再体験(夢でのフラッシュバック)・回避(詳細を語らない)・過覚醒(不眠・中途覚醒)の3主症状が1か月以上持続しており、DSM-5のPTSD診断基準に合致。

【試験対策ポイント】

ASDとPTSDの時間軸

診断発症時期持続期間
ASD外傷後3日~4週3日~1か月
PTSD外傷後(1か月以上持続)1か月以上

PTSDの3主症状:再体験・回避・過覚醒(DSM-5では+認知・気分の陰性変化)で整理する。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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