OTカコモン — 作業療法士国家試験 過去問・解説

第51回 作業療法士国家試験 午前 第19問

地域作業療法学第51回午前
45歳の男性。統合失調症。自宅で単身生活をしている。精神症状は安定しているが、買い物に行くときを除き自宅に引きこもっている。週3回のヘルパーによる食事のサービスと惣菜による食事摂取をしている。偏食と間食が多く、身長167cm、体重92kgと肥満である。最近の血液検査の結果、脂質異常症と診断された。訪問作業療法における健康管理支援として適切なのはどれか。\n1. 自炊を目指した調理訓練を提案する。\n2. 抗精神病薬の変更を主治医に提案する。\n3. 入院による生活リズムの改善を提案する。\n4. 買い物はスタッフが代行することを提案する。\n5. 散歩やストレッチなどの運動を取り入れることを提案する。
  1. 1. 自炊を目指した調理訓練を提案する。
  2. 2. 抗精神病薬の変更を主治医に提案する。
  3. 3. 入院による生活リズムの改善を提案する。
  4. 4. 買い物はスタッフが代行することを提案する。
  5. 5. 散歩やストレッチなどの運動を取り入れることを提案する。 ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — 散歩やストレッチなどの運動を取り入れることを提案する。 脂質異常症と肥満に対する訪問作業療法での健康管理支援として、運動習慣の導入が最も実現可能かつ効果的です。引きこもり傾向がある本ケースでは、自宅や近所での散歩やストレッチなど、段階的で継続しやすい運動の提案が優先されます。 --- 【各選択肢の解説】 1. 自炊を目指した調理訓練を提案する。 ❌ 誤り。現在ヘルパーと惣菜で食事が確保されており、引きこもり傾向が強い段階では調理訓練より運動習慣の定着が優先課題です。 2. 抗精神病薬の変更を主治医に提案する。 ❌ 誤り。精神症状が安定している状況で、脂質異常症の改善のために薬物変更を提案するのは適切ではありません。主治医の判断に委ねるべきです。 3. 入院による生活リズムの改善を提案する。 ❌ 誤り。精神症状が安定し、自宅での生活が継続できている状態では、入院は本人のQOL低下につながり不適切です。 4. 買い物はスタッフが代行することを提案する。 ❌ 誤り。買い物は本人の貴重な外出機会かつ役割です。これを奪うことは引きこもりをさらに強化し、活動低下につながります。 5. 散歩やストレッチなどの運動を取り入れることを提案する。 ✅ 正しい。訪問作業療法では身近な環境で実行可能な運動習慣の導入により、肥満改善と脂質異常症の改善を支援できます。また、社会参加の拡大にも貢献します。 --- 【試験対策ポイント】 • 訪問作業療法は実行可能で持続可能な支援が優先(理想的な目標より現実的な介入) • 精神疾患患者の健康管理では運動・栄養・睡眠の3要素の段階的改善が重要 • 本人の自律性と現在の生活機能を尊重する支援が必須
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