OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第51回 作業療法士国家試験 午前 第25問

臨床医学第51回午前

第51回 作業療法士国家試験 午前 第25問(臨床医学)の正答は 2・3 です。Horner症候群は眼への交感神経の経路(視床下部→脳幹→頸髄→上頸神経節→眼)のどこかが障害されて起こる。

問題
Horner症候群の症状として正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 散瞳
  2. 2. 縮瞳 ✓
  3. 3. 眼瞼下垂 ✓
  4. 4. 結膜充血
  5. 5. 眼球運動障害

正答:2・3番

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解説
■ 正答:2・3番 — 縮瞳・眼瞼下垂

Horner症候群は眼への交感神経の経路(視床下部→脳幹→頸髄→上頸神経節→眼)のどこかが障害されて起こる。交感神経が支配する瞳孔散大筋と瞼板筋(Müller筋)が働かなくなるので、縮瞳と眼瞼下垂が出る。


【各選択肢の解説】

1. 散瞳
❌ 誤り。向きが逆である。正しくは、瞳孔散大筋(交感神経支配)が働かず瞳孔括約筋(副交感神経支配)が優位になるので縮瞳となる。散瞳は動眼神経麻痺などで副交感神経が障害されたときに起こる。
2. 縮瞳
✅ 正しい(=正答)。瞳孔を広げる瞳孔散大筋は交感神経支配であり、交感神経が障害されると瞳孔を広げられず、患側の瞳孔が小さくなる。
3. 眼瞼下垂
✅ 正しい(=正答)。上眼瞼を持ち上げる筋のうち瞼板筋(Müller筋)は交感神経支配で、これが麻痺して軽度の眼瞼下垂(眼裂狭小)となる。上眼瞼挙筋(動眼神経支配)は保たれるため、下垂は軽い。
4. 結膜充血
❌ 誤り。Horner症候群の主な徴候に含まれない。正しくは、主な徴候は縮瞳・眼瞼下垂(眼裂狭小)・眼球陥凹・患側顔面の発汗低下である。
5. 眼球運動障害
❌ 誤り。外眼筋は動眼神経・滑車神経・外転神経の支配で、交感神経の障害では麻痺しない。正しくは、眼球運動は保たれ、眼球運動障害が加わるときは動眼神経など脳神経の障害を考える。

【試験対策ポイント】

Horner症候群(交感神経)動眼神経麻痺
瞳孔縮瞳散瞳
眼瞼下垂軽度(Müller筋)高度(上眼瞼挙筋)
眼球運動保たれる障害される
発汗患側顔面で低下変化なし

原因の例:延髄外側症候群(Wallenberg症候群)、肺尖部腫瘍(Pancoast腫瘍)、頸部の交感神経幹の損傷。

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