第51回 作業療法士国家試験 午前 第32問
作業療法治療学第51回午前
高次脳機能障害と治療法の組合せで正しいのはどれか。\n1. 記憶障害 ――――――― 自律訓練法\n2. 失行症 ――――――― 回想法\n3. 純粋失読 ――――――― 認知行動療法\n4. 遂行機能障害 ――――― 間隔伸長法\n5. 半側空間無視 ――――― プリズム適応療法
- 1. 記憶障害 ――――――― 自律訓練法
- 2. 失行症 ――――――― 回想法
- 3. 純粋失読 ――――――― 認知行動療法
- 4. 遂行機能障害 ――――― 間隔伸長法
- 5. 半側空間無視 ――――― プリズム適応療法 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 半側空間無視 ――――― プリズム適応療法
半側空間無視はプリズム眼鏡を用いた視覚入力の変位に適応させる治療法が有効で、プリズム適応療法は最も根拠のある治療アプローチです。
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【各選択肢の解説】
1. 記憶障害 ――――――― 自律訓練法
❌ 誤り。自律訓練法は自己催眠的なリラクゼーション技法であり、記憶障害の治療には向きません。記憶障害には脳画像検査や記憶訓練、スケジューリング支援などが用いられます。
2. 失行症 ――――――― 回想法
❌ 誤り。失行症は運動プログラミングの障害であり、回想法(人生経験の回顧)は適切ではありません。失行症には課題指向的な動作訓練やエラーレス学習が用いられます。
3. 純粋失読 ――――――― 認知行動療法
❌ 誤り。純粋失読は角回損傷による読字困難で、認知行動療法は心理的問題への対応法です。音韻法や文脈利用などの代償戦略が用いられます。
4. 遂行機能障害 ――――― 間隔伸長法
❌ 誤り。間隔伸長法は段階的に刺激間隔を延長する手法で、遂行機能障害の直接的治療ではありません。遂行機能障害には目標設定訓練やスクリーニングが必要です。
5. 半側空間無視 ――――― プリズム適応療法
✅ 正しい。プリズム眼鏡により視覚入力を変位させ、中枢神経の適応メカニズムを利用して半側空間無視の改善を促進します。エビデンスの高い治療法です。
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【試験対策ポイント】
• プリズム適応療法:半側空間無視の標準的治療法
• 間隔伸長法:段階的に刺激間隔を延長する学習技法
• 高次脳機能障害ごとに異なる訓練法が存在すること