OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第51回 作業療法士国家試験 午前 第39問

リハビリテーション医学第51回午前

第51回 作業療法士国家試験 午前 第39問(リハビリテーション医学)の正答は 1・4 です。ICF(国際生活機能分類、WHO 2001)は、障害のある人だけでなく、すべての人の健康状態に関わる生活機能を記述する分類である。

問題
ICFで正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. すべての人に関する分類である。 ✓
  2. 2. 環境因子は障害の程度とは関係がない。
  3. 3. 生活機能の肯定的側面を表すことはできない。
  4. 4. 分類された構成要素には評価点を付与できる。 ✓
  5. 5. 個人因子は共通スケールを用いて量的に判定できる。

正答:1・4番

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解説
■ 正答:1・4番 — すべての人に関する分類である。・分類された構成要素には評価点を付与できる。

ICF(国際生活機能分類、WHO 2001)は、障害のある人だけでなく、すべての人の健康状態に関わる生活機能を記述する分類である。各カテゴリーには評価点を付けて程度を表せる。


【各選択肢の解説】

1. すべての人に関する分類である。
✅ 正しい(=正答)。ICFは「障害者の分類」ではなく、誰にでも起こりうる生活機能の状態を、共通の言葉で記述するための分類として作られている。
2. 環境因子は障害の程度とは関係がない。
❌ 誤り。ICFは障害を、健康状態と背景因子との相互作用で生じるものとみなす。正しくは、環境因子(物的環境・人的環境・制度など)は促進因子にも阻害因子にもなり、生活機能・障害の程度に影響する。
3. 生活機能の肯定的側面を表すことはできない。
❌ 誤り。正しくは、ICFは心身機能・身体構造、活動、参加の肯定的側面を「生活機能」、否定的側面を「障害」として、両方を記述できる。障害(否定的側面)だけを分類したICIDHとの大きな違いである。
4. 分類された構成要素には評価点を付与できる。
✅ 正しい(=正答)。各カテゴリーのコードに評価点を付け、0(問題なし)〜4(完全な問題)で程度を表す(8は詳細不明、9は非該当)。環境因子では阻害因子と促進因子を区別して付ける。
5. 個人因子は共通スケールを用いて量的に判定できる。
❌ 誤り。正しくは、個人因子(年齢・性別・生活歴・価値観など)は社会的・文化的な違いが大きいため、ICFでは分類が示されておらず、評価点も付けられない。

【試験対策ポイント】

構成要素分類評価点
心身機能・身体構造ありあり
活動・参加ありあり
環境因子ありあり(阻害・促進を区別)
個人因子なしなし

ICIDH=障害(否定面)の分類、ICF=生活機能(肯定面)と障害の両方。

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