第51回 作業療法士国家試験 午前 第43問
臨床医学第51回午前
前頭側頭型認知症に比べAlzheimer型認知症でみられやすい生活上の特徴はどれか。\n1. 万引きしても悪びれない。\n2. 同じものばかり食べ続ける。\n3. 物を盗られたと家族を疑う。\n4. 挨拶もなくふっと去っていく。\n5. 眼についた文字を次々読み上げる。
- 1. 万引きしても悪びれない。
- 2. 同じものばかり食べ続ける。
- 3. 物を盗られたと家族を疑う。 ✓
- 4. 挨拶もなくふっと去っていく。
- 5. 眼についた文字を次々読み上げる。
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 物を盗られたと家族を疑う。
Alzheimer型認知症では記憶障害が主症状であるため、物をどこに置いたか忘れて「盗られた」と疑う物盗られ妄想がみられやすい。一方、前頭側頭型認知症は行動異常や人格変化が主体です。
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【各選択肢の解説】
1. 万引きしても悪びれない。
❌ 誤り。前頭側頭型認知症の特徴。前頭葉障害による道徳性・判断力の低下で反社会的行動がみられます。
2. 同じものばかり食べ続ける。
❌ 誤り。前頭側頭型認知症の特徴。常同行動や食行動異常(特に甘いものへの嗜好)は前頭側頭型の典型的症状です。
3. 物を盗られたと家族を疑う。
✅ 正しい。Alzheimer型認知症の記憶障害による物盗られ妄想。認知機能低下で物の置き場所を忘れることが原因です。
4. 挨拶もなくふっと去っていく。
❌ 誤り。前頭側頭型認知症の特徴。社会的行動の障害や無関心で、社会的対話が減少します。
5. 眼についた文字を次々読み上げる。
❌ 誤り。前頭側頭型認知症の特徴。音読症や常同言語行動は前頭側頭型の言語変異型(PA)の症状です。
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【試験対策ポイント】
- Alzheimer型:記憶障害主体(物盗られ妄想)
- 前頭側頭型:行動異常主体(万引き、常同行動、社会的無関心)
- 両者の鑑別は初期症状の性質(認知vs行動)