OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第51回 作業療法士国家試験 午前 第47問

作業療法治療学第51回午前

第51回 作業療法士国家試験 午前 第47問(作業療法治療学)の正答は 4 です。ADHDは不注意・多動・衝動性があり、刺激が多い場面や失敗の続く場面で混乱しやすい。

問題
作業療法導入時の注意欠如・多動性障害の患者に対する配慮として正しいのはどれか。
  1. 1. ルールや禁止事項を数多く設ける。
  2. 2. 他者と共同で行う作業を提供する。
  3. 3. 失敗体験を基にした動機づけを図る。
  4. 4. 不適応反応時の落ち着ける場所を確保する。 ✓
  5. 5. 周囲からの刺激を受けやすい環境を設定する。

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 不適応反応時の落ち着ける場所を確保する。

ADHDは不注意・多動・衝動性があり、刺激が多い場面や失敗の続く場面で混乱しやすい。導入時は刺激を減らし、ルールを絞り、成功体験を重ね、混乱したときに落ち着ける場所を用意するのが原則である。


【各選択肢の解説】

1. ルールや禁止事項を数多く設ける。
❌ 誤り。多くの決まりは覚えきれず、守れない経験が増える。正しくは、ルールは少なく・具体的に示し、守れたら認める。
2. 他者と共同で行う作業を提供する。
❌ 誤り。導入時の共同作業は、順番待ちや他者とのやりとりで衝動的な反応や対人トラブルが起きやすい。正しくは、まず個人で取り組める作業から始め、慣れてから集団へ広げる。
3. 失敗体験を基にした動機づけを図る。
❌ 誤り。ADHDの人は叱られる・失敗する経験を重ねて自己評価が下がりやすい。正しくは、達成しやすい課題で成功体験を積ませて動機づける。
4. 不適応反応時の落ち着ける場所を確保する。
✅ 正しい。(=正答)興奮やかんしゃくが起きたときに刺激の少ない場所へ移れると、本人が自分で落ち着く経験になり、叱責の繰り返しも避けられる。
5. 周囲からの刺激を受けやすい環境を設定する。
❌ 誤り。周りの刺激に注意がそれやすい。正しくは、刺激の少ない環境(静かな場所・視界に余計な物を置かない・衝立で区切る)を設定する。

【試験対策ポイント】

項目ADHDへの配慮
環境刺激を減らす
ルール少なく・具体的に
動機づけ成功体験・すぐにほめる
作業形態個人から集団へ
混乱時落ち着ける場所へ

「数多く」「失敗体験」「刺激を受けやすい」はどれも逆。

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