第51回 作業療法士国家試験 午前 第78問
臨床心理学第51回午前
転移・逆転移で適切なのはどれか。\n1. 転移は逆転移を誘発する。\n2. 陰性転移の解釈は避ける。\n3. 逆転移は治療の阻害因子となる。\n4. 逆転移は治療者の意識的反応である。\n5. 心理治療の目標は陽性転移の出現である。
- 1. 転移は逆転移を誘発する。 ✓
- 2. 陰性転移の解釈は避ける。
- 3. 逆転移は治療の阻害因子となる。
- 4. 逆転移は治療者の意識的反応である。
- 5. 心理治療の目標は陽性転移の出現である。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 転移は逆転移を誘発する。
転移と逆転移は相互に関連する心理治療の現象であり、患者の転移が生じることで治療者側にも無意識的な感情反応(逆転移)が誘発される。この相互作用の理解は心理治療の基本である。
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【各選択肢の解説】
1. 転移は逆転移を誘発する。
✅ 正しい。患者の転移が治療者に向けられることで、治療者側にも無意識的な情動反応が生じ、これが逆転移となる。両者は治療関係の中で相互に影響し合う現象である。
2. 陰性転移の解釈は避ける。
❌ 誤り。陰性転移(敵意や拒否)は治療者が積極的に解釈・扱うべき重要な現象であり、回避すると治療の進行を妨げる。
3. 逆転移は治療の阻害因子となる。
❌ 誤り。逆転移は適切に認識・対処されれば、患者理解を深める貴重な治療資源となる。単なる阻害因子ではなく、治療に役立つ情報を提供する。
4. 逆転移は治療者の意識的反応である。
❌ 誤り。逆転移は治療者の無意識的感情反応である。意識的な反応ではなく、無自覚的に生じるものが本質である。
5. 心理治療の目標は陽性転移の出現である。
❌ 誤り。心理治療の目標は転移の解釈と解消であり、陽性転移に甘える状態ではなく、転移を客観視して問題解決に至ることである。
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【試験対策ポイント】
• 転移と逆転移は相互作用し、治療関係の中で両立する現象
• 逆転移は無意識的反応で、適切に認識すれば治療に有用
• 陰性転移を含むあらゆる転移現象は解釈の対象であり、回避してはいけない