第51回 作業療法士国家試験 午前 第92問
臨床医学第51回午前
認知症をきたす疾患で脳外科的手術によって認知機能が改善する可能性があるのはどれか。2つ選べ。\n1. Lewy小体型認知症\n2. 進行性核上性麻痺\n3. 慢性硬膜下血腫\n4. Wernicke脳症\n5. 正常圧水頭症
- 1. Lewy小体型認知症
- 2. 進行性核上性麻痺
- 3. 慢性硬膜下血腫 ✓
- 4. Wernicke脳症
- 5. 正常圧水頭症 ✓
正答:3・5番
解説
■ 正答:3番、5番 — 慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症
認知症をきたす疾患のうち、脳外科的手術によって認知機能が改善する可能性があるのは、**可逆性**の病態である慢性硬膜下血腫と正常圧水頭症です。これらは手術による除去またはシャント術で認知機能の回復が期待できます。
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【各選択肢の解説】
1. Lewy小体型認知症
❌ 誤り。神経変性疾患であり、α-シヌクレインの異常沈着が原因で脳外科手術では改善しません。
2. 進行性核上性麻痺
❌ 誤り。タウタンパク質の異常沈着による神経変性疾患で、脳外科的治療の対象ではありません。
3. 慢性硬膜下血腫
✅ 正しい。硬膜外の血液貯留が脳圧迫により認知機能低下をきたしており、穿頭術で血腫除去により改善が期待できます。
4. Wernicke脳症
❌ 誤り。ビタミンB1欠乏による神経障害で、薬物治療(B1補充)が対象であり脳外科手術は必要ありません。
5. 正常圧水頭症
✅ 正しい。脳脊髄液の循環障害により、認知機能低下・歩行障害・尿失禁を呈しますが、脳室腹腔シャント術で改善します。
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【試験対策ポイント】
• 可逆性の認知症:慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症、ビタミン欠乏症
• 神経変性疾患(不可逆):Lewy小体型認知症、進行性核上性麻痺、Alzheimer病
• 正常圧水頭症の三徴:認知機能低下、歩行障害(小股歩行)、尿失禁