第51回 作業療法士国家試験 午後 第4問
作業療法治療学第51回午後
第51回 作業療法士国家試験 午後 第4問(作業療法治療学)の正答は 1 です。Zancolli分類C6B1では橈側手根伸筋が実用的に使用できるため、手関節背屈によるテノデーシス作用を利用した把持が可能となる。
問題
24歳の男性。受傷後3か月の頸髄完全損傷。Zancolliの四肢麻痺上肢機能分類はC6B1。手関節の可動域制限はない。把持動作獲得のための装具として適切なのはどれか。
- 1. 図1 ✓
- 2. 図2
- 3. 図3
- 4. 図4
- 5. 図5
正答:1番
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解説
■ 正答:1番 — 長対立装具(BFO/wrist-driven flexor hinge splint)
Zancolli分類C6B1では橈側手根伸筋が実用的に使用できるため、手関節背屈によるテノデーシス作用を利用した把持が可能となる。図1はテノデーシス(手関節駆動式把持)を利用する装具(wrist-driven flexor hinge splint)であり、C6B1に最も適した装具である。
【各選択肢の解説】
1. 図1(手関節駆動式把持装具)
✅ 正しい。手関節を背屈させると指が屈曲して物をつかむ動作を可能にするテノデーシス装具。C6B1で橈側手根伸筋が使える段階に適応となる代表的装具。
✅ 正しい。手関節を背屈させると指が屈曲して物をつかむ動作を可能にするテノデーシス装具。C6B1で橈側手根伸筋が使える段階に適応となる代表的装具。
2. 図2(短対立装具・オポーネンススプリント)
❌ 誤り。短対立装具は拇指の対立位保持を目的とし、主にC8〜T1レベルや母指の単独機能低下に用いる。C6B1の把持動作獲得には不十分。
❌ 誤り。短対立装具は拇指の対立位保持を目的とし、主にC8〜T1レベルや母指の単独機能低下に用いる。C6B1の把持動作獲得には不十分。
3. 図3(RIC型把持装具・輪状スプリント)
❌ 誤り。図3は指の屈曲補助を輪ゴムや細いベルトで行うタイプで、より低位の残存機能での補助用。C6B1の能動的テノデーシス活用とは異なる。
❌ 誤り。図3は指の屈曲補助を輪ゴムや細いベルトで行うタイプで、より低位の残存機能での補助用。C6B1の能動的テノデーシス活用とは異なる。
4. 図4(母指球パッド型装具)
❌ 誤り。母指球の保護・対立補助用であり、把持力を能動的に引き出す機能はない。
❌ 誤り。母指球の保護・対立補助用であり、把持力を能動的に引き出す機能はない。
5. 図5(MP関節保護・伸展補助型)
❌ 誤り。MP関節の伸展制限や尺骨神経麻痺への対応装具に相当し、C6B1の把持獲得装具ではない。
❌ 誤り。MP関節の伸展制限や尺骨神経麻痺への対応装具に相当し、C6B1の把持獲得装具ではない。
【試験対策ポイント】
頸髄損傷レベル別の適応装具
| 分類 | 適応装具 |
|---|---|
| C5 | BFO(バランス型前腕支持装具)、万能カフ |
| C6B1 | 手関節駆動式把持装具(テノデーシス装具) |
| C6B2〜C7 | 短対立装具、把持補助装具 |
- C6B1 = テノデーシス装具は最頻出の組み合わせ
- 手関節背屈→指屈曲(把持)、手関節掌屈→指伸展(解放)の原理を必ず理解すること
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