第51回 作業療法士国家試験 午後 第5問
臨床医学第51回午後
第51回 作業療法士国家試験 午後 第5問(臨床医学)の正答は 2 です。心電図はII・III・aVFの下壁誘導で記録されている。
問題
72歳の男性。心筋梗塞後の心電図(別冊No. 2)を別に示す。この心電図でみられるのはどれか。
- 1. F波
- 2. 異常Q波 ✓
- 3. δ波
- 4. PQ延長
- 5. ST低下
正答:2番
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解説
■ 正答:2番 — 異常Q波
心電図はII・III・aVFの下壁誘導で記録されている。画像では各誘導の冒頭に深い陰性偏向(幅広く深いQ波)が認められ、心筋梗塞後の陳旧性梗塞巣に特徴的な異常Q波のパターンを示している。
【各選択肢の解説】
1. F波
❌ 誤り。F波は心房粗動に見られる鋸歯状の基線変動(300回/分前後)であり、この心電図には認められない。
❌ 誤り。F波は心房粗動に見られる鋸歯状の基線変動(300回/分前後)であり、この心電図には認められない。
2. 異常Q波
✅ 正しい。異常Q波とは、幅0.04秒以上かつ高さ(深さ)が同誘導のR波の1/4以上のQ波をいう。この心電図ではII・III・aVFに深いQ波が見られ、下壁梗塞の陳旧性変化に一致する。
✅ 正しい。異常Q波とは、幅0.04秒以上かつ高さ(深さ)が同誘導のR波の1/4以上のQ波をいう。この心電図ではII・III・aVFに深いQ波が見られ、下壁梗塞の陳旧性変化に一致する。
3. δ波
❌ 誤り。δ波はWPW症候群でQRS波の立ち上がりに見られる緩やかな傾斜(スラー)である。この心電図には認められない。
❌ 誤り。δ波はWPW症候群でQRS波の立ち上がりに見られる緩やかな傾斜(スラー)である。この心電図には認められない。
4. PQ延長
❌ 誤り。PQ延長(0.20秒以上)はI度房室ブロックの所見である。この心電図でPQ間隔は正常範囲内とみられる。
❌ 誤り。PQ延長(0.20秒以上)はI度房室ブロックの所見である。この心電図でPQ間隔は正常範囲内とみられる。
5. ST低下
❌ 誤り。ST低下は心筋虚血(狭心症発作時)や心内膜下梗塞で見られる。この心電図ではSTの著明な変化より深いQ波が主所見であり、陳旧性梗塞のパターンに合致する。
❌ 誤り。ST低下は心筋虚血(狭心症発作時)や心内膜下梗塞で見られる。この心電図ではSTの著明な変化より深いQ波が主所見であり、陳旧性梗塞のパターンに合致する。
【試験対策ポイント】
心筋梗塞の心電図時期別変化
| 時期 | 主な所見 |
|---|---|
| 超急性期 | T波増高 |
| 急性期 | ST上昇、異常Q波出現開始 |
| 亜急性期 | ST正常化、冠性T波(陰性T波) |
| 陳旧性(慢性期) | 異常Q波のみ残存 |
- 異常Q波は心筋壊死の証拠として永続的に残る
- 下壁梗塞(II・III・aVF)、前壁梗塞(V1〜V4)の誘導対応も整理しておくこと
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