OTカコモン — 作業療法士国家試験 過去問・解説

第51回 作業療法士国家試験 午後 第8問

臨床医学第51回午後
70歳の男性。肺癌末期だが意識は清明で四肢筋力も保たれている。感覚障害や四肢の浮腫もない。最近徐々に嗄声が出現した。原因として最も考えられるのはどれか。\n1. 反回神経麻痺\n2. Raynaud現象\n3. Pancoast腫瘍\n4. 上大静脈症候群\n5. Lambert-Eaton症候群
  1. 1. 反回神経麻痺 ✓
  2. 2. Raynaud現象
  3. 3. Pancoast腫瘍
  4. 4. 上大静脈症候群
  5. 5. Lambert-Eaton症候群

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — 反回神経麻痺 肺癌末期で嗄声が出現した場合、最も考えられるのは反回神経麻痺です。左反回神経は大動脈弓の下を走行し、肺癌がこの経路を圧迫・浸潤することで声帯麻痺を生じ、嗄声をもたらします。 --- 【各選択肢の解説】 1. 反回神経麻痺 ✅ 正しい。肺癌は反回神経を圧迫・浸潤しやすく、嗄声は肺癌の典型的な初発症状の一つです。 2. Raynaud現象 ❌ 誤り。指先の血管収縮による色調変化であり、嗄声とは無関係です。肺癌の特異的症状ではありません。 3. Pancoast腫瘍 ❌ 誤り。肺尖部腫瘍で上腕神経叢圧迫によりHorner症候群や肩甲上神経領域の疼痛が生じます。嗄声は主症状ではありません。 4. 上大静脈症候群 ❌ 誤り。顔面・上肢の浮腫や静脈怒張が特徴です。問題文で浮腫がないため除外できます。 5. Lambert-Eaton症候群 ❌ 誤り。筋肉の脱力・易疲労性を呈する神経筋接合部障害で、嗄声は主症状ではありません。 --- 【試験対策ポイント】 • 肺癌の嗄声=反回神経麻痺(左反回神経が大動脈弓下を走行) • Pancoast腫瘍=肺尖部病変(Horner症候群、肩甲上神経痛) • 上大静脈症候群=顔面・上肢浮腫が必発所見
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