第51回 作業療法士国家試験 午後 第10問
人間発達学第51回午後
この児で予想される所見はどれか。\n1. 鉛管様現象陽性\n2. 膝蓋腱反射減弱\n3. Galant反射陽性\n4. 足クローヌス陽性\n5. 非対称性緊張性頸反射陰性
- 1. 鉛管様現象陽性
- 2. 膝蓋腱反射減弱
- 3. Galant反射陽性
- 4. 足クローヌス陽性 ✓
- 5. 非対称性緊張性頸反射陰性
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 足クローヌス陽性
足クローヌスは上位運動ニューロン障害を示す病理反射であり、脳性麻痺などの中枢神経障害児に見られます。本問は臨床画像から脳性麻痺と判断される児の典型的神経学的所見を問う問題です。
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【各選択肢の解説】
1. 鉛管様現象陽性
❌ 誤り。鉛管様現象はパーキンソン病など錐体外路系障害に見られ、脳性麻痺では認められません。脳性麻痺は痙性麻痺を呈し、抵抗は速度依存的(痙性)です。
2. 膝蓋腱反射減弱
❌ 誤り。脳性麻痺は上位運動ニューロン障害のため、深部腱反射は亢進(反射増強)します。反射減弱は下位運動ニューロン障害の特徴です。
3. Galant反射陽性
❌ 誤り。Galant反射は正常新生児に認められる原始反射で、生後数か月で消失します。脳性麻痺児では消失時期に差がありますが、この反射の有無は診断根拠になりません。
4. 足クローヌス陽性
✅ 正しい。脳性麻痺は上位運動ニューロン障害であり、足背屈で足クローヌスが誘発されます。これは中枢神経障害の重要な病理反射所見です。
5. 非対称性緊張性頸反射陰性
❌ 誤り。脳性麻痺では非対称性緊張性頸反射が陽性に保持されることが多く、発達的に消失しません。陰性であることは正常発達の特徴です。
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【試験対策ポイント】
• 上位運動ニューロン障害の特徴:深部腱反射亢進・痙性・病理反射陽性(Babinski、クローヌス)
• 足クローヌス・手クローヌス:脳性麻痺の診断的価値が高い病理反射
• 原始反射(Galant、非対称性緊張性頸反射)の正常消失時期との区別が重要