OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第51回 作業療法士国家試験 午後 第12問

作業療法治療学第51回午後

第51回 作業療法士国家試験 午後 第12問(作業療法治療学)の正答は 4 です。左片麻痺患者が介助バーを使用してベッド(麻痺側)方向へ移乗する場合、健側(右側)に力を発揮させながら麻痺側(左側)ベッドへ移動するのが原則である。

問題
70歳の男性。脳血管障害による左片麻痺。車椅子からベッドへの移乗は介助バーを使用して1人で何とか可能である。初回評価時の車椅子からベッドへの移乗場面において、ベッド、車椅子、介助バー及び作業療法士の相対的な位置関係で適切なのはどれか。
第51回午後第12問 図
  1. 1. 図1
  2. 2. 図2
  3. 3. 図3
  4. 4. 図4
  5. 5. 図5

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 図4の配置

左片麻痺患者が介助バーを使用してベッド(麻痺側)方向へ移乗する場合、健側(右側)に力を発揮させながら麻痺側(左側)ベッドへ移動するのが原則である。図4では、介助バーがベッドサイドの正しい位置に設置され、OTが患者の麻痺側(左側)に位置して安全を確保している配置となっており、最も適切である。


【各選択肢の解説】

1. 図1
❌ 誤り。OTが健側(右側)に位置しており、麻痺側の監視・安全確保が不十分な配置。介助バーの位置もベッドとの関係が不適切。
2. 図2
❌ 誤り。車椅子の向きまたはOTの位置が移乗の方向性と合っていない。麻痺側の保護が十分でない。
3. 図3
❌ 誤り。介助バーの位置が患者の使いやすい位置にない、またはOTの立ち位置が移乗の方向と矛盾している配置。
4. 図4
✅ 正しい。車椅子はベッドに対して斜め(健側が前に来るよう)に配置され、介助バーは患者が把持しやすい位置にある。OTは麻痺側(左側)に立ち、転倒リスクに備えている。初回評価時の安全確保として最も適切な配置。
5. 図5
❌ 誤り。車椅子とベッドの角度またはOTの位置が不適切で、患者の移乗動作を妨げるか安全性が低い配置となっている。

【試験対策ポイント】

片麻痺患者のベッド⇔車椅子移乗の基本原則

  • 車椅子は健側を前にして斜め45°でベッドに近づける
  • 介助バーは健側上肢で把持できる位置に設置
  • OTは麻痺側(患側)に立ち、転倒・崩れを防ぐ
  • 初回評価時は安全確保最優先(患者が「何とか可能」でも崩れるリスクあり)
左片麻痺=右が健側という点を問題文から確実に読み取り、図の左右関係と照合する習慣をつけること。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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