第51回 作業療法士国家試験 午後 第14問
臨床心理学第51回午後
16歳の女子。6か月前から特にきっかけはないのに次第に手洗いと入浴の時間が長くなった。1か月前から手洗いに1時間半以上を使う状況となり、自分でもおかしいと感じるようになった。母親が途中でやめさせると余計に不安になり、最近ではやめさせようとすると反発して暴言を吐くようになった。そのため父親が本人を説得して精神科を受診した。この患者が示す症状はどれか。\n1. 心気妄想\n2. 強迫行為\n3. 常同行為\n4. チック障害\n5. 精神運動興奮
- 1. 心気妄想
- 2. 強迫行為 ✓
- 3. 常同行為
- 4. チック障害
- 5. 精神運動興奮
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 強迫行為
本患者は手洗いと入浴の時間が次第に延長し、1時間半以上費やすようになり、自分でもおかしいと認識しながらやめられない状況を示しており、これは強迫性障害(OCD)における強迫行為の典型的な症状です。強迫行為は不安や不快感を軽減するために繰り返す行為であり、中止を試みると著しい不安が生じる特徴があります。
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【各選択肢の解説】
1. 心気妄想
❌ 誤り。心気妄想は病気に罹っているという根拠のない確信であり、手洗い強迫とは異なります。本症例は身体疾患の妄想ではなく強迫的行為が主体です。
2. 強迫行為
✅ 正しい。強迫性障害の特徴である、根拠のない不安を軽減するため繰り返される行為です。患者は不合理性を認識しており、中止時に不安が増強することも典型的です。
3. 常同行為
❌ 誤り。常同行為は自閉スペクトラム症などで見られる反復的・機械的な運動であり、不安軽減という目的性がありません。本症例は目的志向的です。
4. チック障害
❌ 誤り。チックは不随意で突発的な運動であり、自分の意思でコントロール不可能です。本症例は意識的に実行する強迫行為です。
5. 精神運動興奮
❌ 誤り。精神運動興奮は躁病やせん妄で見られる無目的な過活動であり、強迫的な反復行為ではありません。
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【試験対策ポイント】
・強迫行為:不安軽減目的の反復行為、患者は不合理性を認識、中止時に不安増強
・常同行為:自閉スペクトラム症、目的性なし
・チック:不随意的、突発的、コントロール不可