OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第51回 作業療法士国家試験 午後 第30問

臨床医学第51回午後

第51回 作業療法士国家試験 午後 第30問(臨床医学)の正答は 3 です。熱傷の深度は損傷が皮膚のどの層まで及ぶかで分ける。

問題
深達性Ⅱ度熱傷に分類されるのはどれか。
  1. 1. 表皮までの損傷
  2. 2. 真皮浅層までの損傷
  3. 3. 真皮深層までの損傷 ✓
  4. 4. 皮下組織までの損傷
  5. 5. 筋肉までの損傷

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 真皮深層までの損傷

熱傷の深度は損傷が皮膚のどの層まで及ぶかで分ける。Ⅰ度=表皮、浅達性Ⅱ度=真皮浅層、深達性Ⅱ度=真皮深層、Ⅲ度=皮膚全層以上である。


【各選択肢の解説】

1. 表皮までの損傷
❌ 誤り。正しくはⅠ度熱傷である。発赤と痛みがあるが水疱はできず、数日で瘢痕を残さず治る。
2. 真皮浅層までの損傷
❌ 誤り。正しくは浅達性Ⅱ度熱傷である。水疱ができ、知覚神経が残るので痛みが強い。おおむね1〜2週で治り、瘢痕は残りにくい。
3. 真皮深層までの損傷
✅ 正しい。深達性Ⅱ度熱傷である。真皮深層まで壊れるため知覚が鈍くなり、治るのに3〜4週以上かかって肥厚性瘢痕や拘縮を残しやすい。
4. 皮下組織までの損傷
❌ 誤り。正しくはⅢ度熱傷である。皮膚全層が壊れて白色や炭化した皮膚となり、知覚神経も壊れるので痛みを感じない。自然には治りにくく、植皮が必要になる。
5. 筋肉までの損傷
❌ 誤り。正しくは皮膚全層を越えて筋まで及ぶ損傷であり、Ⅱ度ではなくⅢ度熱傷に含めて扱う。

【試験対策ポイント】

深度損傷の深さ所見治癒
Ⅰ度表皮発赤・痛み数日・瘢痕なし
浅達性Ⅱ度真皮浅層水疱・強い痛み1〜2週
深達性Ⅱ度真皮深層水疱・知覚鈍麻3〜4週以上・瘢痕を残しやすい
Ⅲ度皮膚全層以上白色・炭化・無痛植皮が必要
  • 深いほど知覚神経が壊れて痛みは弱くなる
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