OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第51回 作業療法士国家試験 午後 第32問

臨床医学第51回午後

第51回 作業療法士国家試験 午後 第32問(臨床医学)の正答は 5 です。前交通動脈瘤塞栓術後の両側前脳基底部梗塞では、Meynert基底核・中隔核・海馬へのコリン作動性投射が障害され、記憶障害(健忘症候群)が生じやすい。

問題
前交通動脈の動脈瘤塞栓術後に両側前脳基底部の梗塞で生じやすい症状はどれか。
  1. 1. 構成障害
  2. 2. 視覚失認
  3. 3. 相貌失認
  4. 4. 感覚性失語
  5. 5. 健忘症候群

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 健忘症候群

前交通動脈瘤塞栓術後の両側前脳基底部梗塞では、Meynert基底核・中隔核・海馬へのコリン作動性投射が障害され、記憶障害(健忘症候群)が生じやすい。


【各選択肢の解説】

1. 構成障害
❌ 頭頂葉(特に右側)の障害で生じる。前脳基底部梗塞の主症状ではない。
2. 視覚失認
❌ 後頭葉〜側頭葉下面の障害で生じる。前脳基底部とは異なる部位。
3. 相貌失認
❌ 右紡錘状回(下側頭回)の障害で生じる。前脳基底部障害の症状ではない。
4. 感覚性失語
❌ 左側頭葉Wernicke野の障害で生じる。前脳基底部とは異なる部位。
5. 健忘症候群
✅ 正しい。前脳基底部(Meynert基底核・中隔核)はコリン作動性神経の起始核であり、海馬への投射が障害されると記憶の固定・想起が障害される健忘症候群が生じる。

【試験対策ポイント】

前脳基底部(basal forebrain)の損傷→健忘症候群・人格変化・作話が特徴。前交通動脈瘤は脳動脈瘤の好発部位で、破裂・塞栓術後の合併症として重要。記憶系の解剖(海馬・乳頭体・視床背内側核・前脳基底部)を整理する。


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