第51回 作業療法士国家試験 午後 第42問
作業療法治療学第51回午後
身体表現性障害の患者に対する作業療法で最も適切なのはどれか。\n1. 現実検討能力を高める。\n2. 不安な気持ちを解釈する。\n3. 集団作業療法を基本とする。\n4. 対人関係能力の向上を図る。\n5. 感情表現を促す活動を提供する。
- 1. 現実検討能力を高める。
- 2. 不安な気持ちを解釈する。
- 3. 集団作業療法を基本とする。
- 4. 対人関係能力の向上を図る。
- 5. 感情表現を促す活動を提供する。 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 感情表現を促す活動を提供する。
身体表現性障害は心理的ストレスや葛藤が身体症状として現れる疾患です。作業療法では、患者が無意識の感情を認識し、言語化・表現できるよう支援することが治療の中核となります。感情表現を促す創作活動やレクリエーションなどを通じて、心と身体の統合を図ることが最も効果的なアプローチです。
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【各選択肢の解説】
1. 現実検討能力を高める。
❌ 誤り。現実検討能力の低下は統合失調症などの精神病性障害の治療課題であり、身体表現性障害とは無関係です。
2. 不安な気持ちを解釈する。
❌ 誤り。患者の不安を解釈することは精神分析的アプローチであり、作業療法の役割ではなく心理療法の領域です。
3. 集団作業療法を基本とする。
❌ 誤り。身体症状に焦点を当てた患者は対人不安が強いことが多く、集団よりも個別から段階的に開始する方が適切です。
4. 対人関係能力の向上を図る。
❌ 誤り。対人関係改善は二次的な目標であり、第一義的には感情処理の支援が優先されます。
5. 感情表現を促す活動を提供する。
✅ 正しい。抑圧された感情を創作活動などを通じて表現することで、身体症状の軽減につながり、心身統合が促進されます。
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【試験対策ポイント】
• 身体表現性障害=心理的葛藤の身体化(解釈ではなく表現が重要)
• 作業療法の焦点は「感情処理」と「心身統合」
• 精神分析的解釈は心理士の役割で、OTではない