第51回 作業療法士国家試験 午後 第42問
作業療法治療学第51回午後
第51回 作業療法士国家試験 午後 第42問(作業療法治療学)の正答は 5 です。身体表現性障害は、言葉にしにくい心理的な葛藤や感情が身体の症状として現れる状態である。
問題
身体表現性障害の患者に対する作業療法で最も適切なのはどれか。
- 1. 現実検討能力を高める。
- 2. 不安な気持ちを解釈する。
- 3. 集団作業療法を基本とする。
- 4. 対人関係能力の向上を図る。
- 5. 感情表現を促す活動を提供する。 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 50%参考値
14人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 感情表現を促す活動を提供する。
身体表現性障害は、言葉にしにくい心理的な葛藤や感情が身体の症状として現れる状態である。作業療法では、創作活動などを通して感情を言葉以外の形でも表せるようにし、症状に向かう注意を活動へ移していく。
【各選択肢の解説】
1. 現実検討能力を高める。
❌ 誤り。身体表現性障害では幻覚・妄想のような現実検討の障害はなく、主な目標にならない。正しくは、現実検討能力の向上は統合失調症など精神病状態の作業療法で重視される目標である。
❌ 誤り。身体表現性障害では幻覚・妄想のような現実検討の障害はなく、主な目標にならない。正しくは、現実検討能力の向上は統合失調症など精神病状態の作業療法で重視される目標である。
2. 不安な気持ちを解釈する。
❌ 誤り。不安の意味を治療者が解釈して返すのは精神分析的な精神療法の技法で、作業療法の役割ではない。正しくは、不安を受け止めて支持的に関わり、活動を通して表出を促す。
❌ 誤り。不安の意味を治療者が解釈して返すのは精神分析的な精神療法の技法で、作業療法の役割ではない。正しくは、不安を受け止めて支持的に関わり、活動を通して表出を促す。
3. 集団作業療法を基本とする。
❌ 誤り。身体表現性障害の作業療法に、集団で行うことを基本とする定めはない。正しくは、個別と集団は患者一人ひとりの状態や目的に合わせて使い分ける。
❌ 誤り。身体表現性障害の作業療法に、集団で行うことを基本とする定めはない。正しくは、個別と集団は患者一人ひとりの状態や目的に合わせて使い分ける。
4. 対人関係能力の向上を図る。
❌ 誤り。対人関係技能の不足が中心の病態ではないため、最も適切な選択とはならない。正しくは、症状の背景にある感情を表せるよう支援することが中心となる。
❌ 誤り。対人関係技能の不足が中心の病態ではないため、最も適切な選択とはならない。正しくは、症状の背景にある感情を表せるよう支援することが中心となる。
5. 感情表現を促す活動を提供する。
✅ 正しい。感情が症状の形で表されているため、絵画・手工芸などで感情を表出できる場を作ると、症状以外の表現手段が得られ、症状へのとらわれも和らぐ。
✅ 正しい。感情が症状の形で表されているため、絵画・手工芸などで感情を表出できる場を作ると、症状以外の表現手段が得られ、症状へのとらわれも和らぐ。
【試験対策ポイント】
| 病態 | 作業療法の中心 |
|---|---|
| 身体表現性障害(転換性障害を含む) | 症状を否定も強調もしない/感情の表出/活動へ注意を移す |
| 統合失調症(急性期後) | 現実検討・生活技能・対人技能 |
「解釈する」「直面させる」は作業療法の役割ではない選択肢として出る。
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