第51回 作業療法士国家試験 午後 第45問
臨床医学第51回午後
アルコール依存症患者への抗酒薬に期待できる効果はどれか。\n1. 不眠の改善\n2. 不安感の軽減\n3. 離脱症状の緩和\n4. 飲酒に対する嫌悪\n5. 幻覚妄想状態の改善
- 1. 不眠の改善
- 2. 不安感の軽減
- 3. 離脱症状の緩和
- 4. 飲酒に対する嫌悪 ✓
- 5. 幻覚妄想状態の改善
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 飲酒に対する嫌悪
抗酒薬(ジスルフィラムなど)はアルコール代謝を阻害し、飲酒時に顔面紅潮・悪心・嘔吐などの不快反応を引き起こすことで、飲酒を回避させる条件づけ効果が期待できます。
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【各選択肢の解説】
1. 不眠の改善
❌ 誤り。抗酒薬は睡眠障害に直接作用しません。不眠はアルコール離脱症状として生じるため、睡眠薬や向精神薬で対症療法します。
2. 不安感の軽減
❌ 誤り。抗酒薬は不安の軽減効果がありません。不安はベンゾジアゼピンなど抗不安薬で治療します。
3. 離脱症状の緩和
❌ 誤り。抗酒薬は離脱症状に対して無効です。離脱症状(振戦・けいれん・譫妄)はベンゾジアゼピン系薬や抗てんかん薬で治療します。
4. 飲酒に対する嫌悪
✅ 正しい。抗酒薬がアルコール脱水素酵素を阻害すると、有毒なアセトアルデヒドが蓄積し、不快な身体症状が生じるため、飲酒への嫌悪条件づけが成立します。
5. 幻覚妄想状態の改善
❌ 誤り。抗酒薬は精神症状に対して無効です。Wernicke脳症由来の幻覚や離脱譫妄にはビタミンB1やハロペリドール等で対応します。
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【試験対策ポイント】
• 抗酒薬の作用機序:アセトアルデヒド症候群を意図的に引き起こす条件づけ
• アルコール離脱症状の治療:ベンゾジアゼピン系薬が第一選択
• 抗酒薬は飲酒再開防止(予防的効果)であり、症状改善薬ではない