第51回 作業療法士国家試験 午後 第46問
作業療法治療学第51回午後
第51回 作業療法士国家試験 午後 第46問(作業療法治療学)の正答は 2 です。転換性障害は、心理的な葛藤が麻痺や歩行障害などの身体症状に置き換わって現れるもので、器質的な病変はない。
問題
転換性障害のため歩行障害がみられる患者への作業療法で優先すべきなのはどれか。
- 1. 住宅環境の整備を進める。
- 2. 廃用性機能障害を予防する。 ✓
- 3. 無意識の葛藤についての洞察を促す。
- 4. 難易度の高い作業への挑戦を勧める。
- 5. 器質的な原因との矛盾点に直面させる。
正答:2番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 42.9%参考値
14人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 廃用性機能障害を予防する。
転換性障害は、心理的な葛藤が麻痺や歩行障害などの身体症状に置き換わって現れるもので、器質的な病変はない。症状が続く間に動かないことで筋力低下や関節拘縮などの二次的な障害が生じると、心理的な問題が改善しても身体の回復が遅れるため、廃用の予防が優先される。
【各選択肢の解説】
1. 住宅環境の整備を進める。
❌ 誤り。器質的な障害はなく症状は回復しうるため、障害が続くことを前提にした住宅改修は優先されない。正しくは、心身の機能を保ちながら回復を待つ関わりを優先する。
❌ 誤り。器質的な障害はなく症状は回復しうるため、障害が続くことを前提にした住宅改修は優先されない。正しくは、心身の機能を保ちながら回復を待つ関わりを優先する。
2. 廃用性機能障害を予防する。
✅ 正しい。症状自体には直接触れず、無理のない範囲で体を動かす活動を続けることで、筋力低下・関節拘縮などの二次障害を防ぐ。
✅ 正しい。症状自体には直接触れず、無理のない範囲で体を動かす活動を続けることで、筋力低下・関節拘縮などの二次障害を防ぐ。
3. 無意識の葛藤についての洞察を促す。
❌ 誤り。洞察を促すのは精神療法の技法で、作業療法で優先することではない。急に葛藤に向き合わせると不安が強まる。正しくは、葛藤には直接触れず、支持的に関わる。
❌ 誤り。洞察を促すのは精神療法の技法で、作業療法で優先することではない。急に葛藤に向き合わせると不安が強まる。正しくは、葛藤には直接触れず、支持的に関わる。
4. 難易度の高い作業への挑戦を勧める。
❌ 誤り。失敗体験が不安を強め、症状を悪化させるおそれがある。正しくは、負担が少なく成功体験を積める作業から段階的に進める。
❌ 誤り。失敗体験が不安を強め、症状を悪化させるおそれがある。正しくは、負担が少なく成功体験を積める作業から段階的に進める。
5. 器質的な原因との矛盾点に直面させる。
❌ 誤り。「体に異常はない」と矛盾を突きつけると、本人は苦しさを否定されたと感じ、治療関係が崩れ症状も強まりやすい。正しくは、症状を否定も強調もせず受け止める。
❌ 誤り。「体に異常はない」と矛盾を突きつけると、本人は苦しさを否定されたと感じ、治療関係が崩れ症状も強まりやすい。正しくは、症状を否定も強調もせず受け止める。
【試験対策ポイント】
転換性障害への作業療法
- 症状には直接触れない(否定も強調もしない)
- 二次的な廃用を防ぐ
- 成功体験を積める作業から段階的に
- 「直面化」「洞察の促し」「障害の固定を前提とした環境整備」は優先しない
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